ジャック・ラカンの書/小笠原晋也

 後に婚約者殺人の罪を負うことになるラカン精神分析家の著作。そういうことをおいといて読むと、「現実界」、「想像界」、「象徴界」を、「実」、「想」、「徴」、「エス」を「何か」、「signifiant」が「しるしざすもの」、l'Autre」を「他」、「discours」を「言論」と訳すなど、かなりユニークな言語感覚です。「想像界」が「想」っていうのはどうかな。漢字一文字なら「像」か「鏡」だと思うんだけど。

ジャック・ラカンの書―その説明のひとつの試み
ジャック・ラカンの書―その説明のひとつの試み小笠原 晋也

金剛出版 1989-02
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools