生の欲動/作田啓一

 フロイトラカンレヴィナスなどを引きつつ、神戸児童連続殺傷事件、いじめ、フェリーニの「道」などの分析を行っています。
 老人に対する通り魔殺人を創造的なファルスを失った自己像(去勢された自己像)を投影とか書いてあるのを読むとなんだかげんなり。
 ラカンをひきつつ「真の自己」の探求を語る姿勢もよくわからない・・・
 きわめつけは「ナルシストとしてのオタク」という部分。コミケの同人誌の作者も買い手もはほとんど女性、オタクはパソコン、電話を通じて接触していないから孤独を感じない・・・つっこみどころ満載です。ちなみにこの論文も同人誌に掲載されてるんだけどな。あんまり「ラカンおたく」と自己規定はされてないんでしょうね。ああ、そうか、多分「真のラカン研究者」かな・・・・・

生の欲動―神経症から倒錯へ
生の欲動―神経症から倒錯へ作田 啓一

みすず書房 2003-10
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