方法論編で、社会的構築主義の論理的なバックグラウンドを展望、事例研究編で、パソコン通信の掲示板、薬害エイズ、少年事件、児童虐待、伝統芸能、司法試験などを題材に、ストーリーがどのように構築されていくかを考察。
どうも社会学や、心理学に利用されている現象学っていうのが深みを欠くというふうに感じてしまう。なんだかプラグマッティックに簡素化された現象学的還元(=括弧入れ)。
後半の事例研究は要するに芥川龍之介の「藪の中」みたいに再構成される過去の問題をとりあげているだけど、読み終わって「それで?」という気がしてしまう。
社会構築主義のスペクトラム―パースペクティブの現在と可能性 | |
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