森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー/森俊夫 黒沢幸子


内容(「MARC」データベースより)
簡単で、効果・効率的で、安全なマニュアルである解決志向ブリーフセラピー。その基本的な考え方・哲学と実際の面接マニュアルのステップを紹介する。「解決志向ブリーフセラピー初級」の研修内容を元に、新たに加筆・構成。

目次
 はじめに
Prologue 解決志向ブリーフセラピーの世界へようこそ!
 解決志向ブリーフセラピーは最先端のアプローチ
 それぞれ異なるBFTCの三人のキャラクター
 SFAはコンピューターでいうとウィンドウズ
第Ⅰ部 解決志向ブリーフセラピーの基本的な考え方・哲学
 中心哲学−−三つのルール
 四つの<発想の前提>
  <発想の前提1>変化は絶えず起こっており、そして必然である
  <発想の前提2>小さな変化は、大きな変化を生み出す
  <発想の前提3>「解決」について知るほうが、問題と原因を把握することよりも有用である
  <発想の前提4>クライエントは、彼らの問題解決のためのリソース(資源・資質)を持っている。クライエントが、(彼らの)解決のエキスパート(専門家)である。
第Ⅱ部 解決志向ブリーフセラピーの面接マニュアル<五つのステップ>
 解決志向ブリーフセラピーの面接の流れ
 <ステップ1>クライエント−セラピスト関係の査定(アセスメント)
  ①ビジター・タイプの関係
  ②コンプレイナント・タイプの関係
  ③カスタマー・タイプの関係
  「ビジター・タイプの関係」におけるセラピストの対応
  「コンプレイナント・タイプの関係」におけるセラピストの対応
  「カスタマー・タイプの関係」におけるセラピストの対応
  このアセスメント・ツールの「使用上の注意」
 <ステップ2>ゴールについての話し合い
  「ゴールについての話し合い」に入る扉の言葉
  解決像は北極星、ゴールは電信柱
  良いゴールのための三つの条件
  ゴール・解決像の三つの水準
  ゴールを達成して成功体験を積んでもらう
  「必然的進行」を引き出す「タイムマシン・クエスチョン」
 <ステップ3>解決に向けての有効な質問
  ①ミラクル・クエスチョン②「例外」探しの質問③スケーリング・クエスチョン
  ④治療前変化を見つける質問⑤コーピング・クエスチョン(サバイバル・クエスチョン)
 <ステップ4>介入
  ①コンプリメント②ブリッジ③観察課題④ドゥー・モア(Do More)課題
  ⑤予想課題⑥プリテンド・ミラクル・ハプンド⑦ドゥー・サムシング・ディファレント
 <ステップ5>ゴール・メンテナンス
 おわりに

 ワークショップの対話形式で読みやすく書かれた解決志向ブリーフセラピーの入門書。神田橋條治先生のことばも引かれている。
 疑問なのは、症状の原因を考えても意味がないという一方で、専門家の関わりで不登校が悪化した事例などを挙げていること。それは専門家の関わりが「原因」といっているのじゃないの?ひょっとしてそれは外在化?
森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー
森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー森 俊夫 黒沢 幸子

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