以前、id:plural_self さんにお勧めいただき読んでみました。おっしゃるとおりフランス文学者らしい韜晦と洒脱のあふれた親ばかエッセイで笑わせていただきました。
っていうのがおかしかったですね。息子さんは機関車トーマスの脱線の世界にはまりまくるわけです。
ジャック・ラカン博士のいわゆる「鏡像段階」に続いて(あるいはそれと平行して)、赤ん坊は自我の形成においてもう一つ、重要な段階を経る。「電車段階」ないしは「乗り物段階」がそれだ。
フロイトを引いてエディプス期への言及もありました。これだけ「おっぱい」に言及するなら是非、メラニー・クラインも引用してほしかったです。
野崎先生はトゥーサンやギベールを訳した人だったのですね。訳文は知らないうちにふれさせていただいていました。ほかのものも読んでみようと思います。
そういえば明日は岸本佐知子さんのエッセイ集「ねにもつタイプ」の発売日。雑誌連載時の「ネにもつタイプ」の方がなんだか岸本さんらしいですが、こちらも要チェックです。
赤ちゃん教育 | |
野崎 歓 青土社 2005-06 売り上げランキング : 162777 Amazonで詳しく見るby G-Tools 関連商品 グロテスクな教養 カミュ『よそもの』きみの友だち 英語のたくらみ、フランス語のたわむれ テヘランでロリータを読む 下山事件―最後の証言 |
【購入数】★
ねにもつタイプ | |
岸本 佐知子 筑摩書房 2007-01 売り上げランキング : 7123 Amazonで詳しく見るby G-Tools |