赤ちゃん教育/野崎歓

 以前、id:plural_self さんにお勧めいただき読んでみました。おっしゃるとおりフランス文学者らしい韜晦と洒脱のあふれた親ばかエッセイで笑わせていただきました。


 ジャック・ラカン博士のいわゆる「鏡像段階」に続いて(あるいはそれと平行して)、赤ん坊は自我の形成においてもう一つ、重要な段階を経る。「電車段階」ないしは「乗り物段階」がそれだ。
 っていうのがおかしかったですね。息子さんは機関車トーマスの脱線の世界にはまりまくるわけです。
 フロイトを引いてエディプス期への言及もありました。これだけ「おっぱい」に言及するなら是非、メラニー・クラインも引用してほしかったです。
 野崎先生はトゥーサンやギベールを訳した人だったのですね。訳文は知らないうちにふれさせていただいていました。ほかのものも読んでみようと思います。
 そういえば明日は岸本佐知子さんのエッセイ集「ねにもつタイプ」の発売日。雑誌連載時の「ネにもつタイプ」の方がなんだか岸本さんらしいですが、こちらも要チェックです。
赤ちゃん教育
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