ケルトの水脈/原聖

 ケルトとはいってもアイルランドの話は後半三分の一くらいで、中心はガリアやブルターニュ地方のケルト民族のこと。同じドルイドといっても、ガリアのドルイドアイルランドドルイドは別ものとは知りませんでした。ブルターニュ地方のケルト系原語はブルトン語というのだと思ってましたが、最近はブライス語ということもこの本を読んで知りました。
 偽史的にはケルトがヨーロッパ文化の原点であるというケルトマニアがおもしろいですね。攻防の世界史の他の巻で取り上げられたスキタイによって東ヨーロッパを追われたキンメリア人をケルトにしてすべてのヨーロッパ文化の源流と見なすようです。

ケルトの水脈 (興亡の世界史)
ケルトの水脈 (興亡の世界史)原 聖

講談社 2007-07-18
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