家族療法家カール・ウィタカーと思春期の娘の非行問題で来談したブライス家の人々の家族療法の様子をコ・セラピストのオーガスタス・ナピアの視点から描く。面接室に男性用・女性用と書かれた警棒を置いておくとか、ブライス家の息子に殴られ、とっくみあいになるとかいう場面はあるものの、この本に書いてあるウィタカーのアプローチは思ったよりはまとも。娘の問題から始まって最後は三代にわたる家族療法に発展していくプロセスには家族の持つ力の不思議さが現れている。
ブライス家の人々―家族療法の記録 | |
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