親子面接のすすめ方―子どもと親をつなぐ心理臨床/小俣和義


子どもを対象とする心理臨床では、子ども自身が自発的に相談機関を訪れるのではなく、まず保護者が問題意識や不安を抱えて来談してくるケースが一般的である。
本書は、親と子をつなぐことで相互の関係性をより客観的につかむことができるという有効性をもつ、「同一セラピスト親子並行面接」の技法についての解説書である。


目次
子どもの発達と心理的課題―子どもと家族への心理面接を始める前に
第1部 解説編:親子面接の技法(子どもと親へのアプローチ;初期面接と見立て;同一セラピスト親子並行面接の導入とすすめ方)
第2部 事例編:子どもと親をつなぐ心理面接の実際(心理臨床におけるつなぐことの意義―事例研究を読むために;事例1:分離不安を呈した小学生女児への同一セラピスト母子並行面接;事例2:揺れる思春期心性を母親と協力して支えた事例;事例3:並行親面接の導入に強い抵抗を示す母親へのかかわり方―過食や浪費などの行動化を繰り返す青年女子の事例を通して;事例4:同一セラピスト親子並行面接における「枠」の作り方 ほか)

 同一セラピストによる母子平行面接に焦点を当てた書籍。僕らが大学院生の頃は、大学院の心理教育相談室では母子平行面接が暗黙の前提というところがありましたが、実際現場に出てみると母子平行面接というのは結構、時間と人的資源の余裕がないとでいないということがわかります。
親子面接のすすめ方―子どもと親をつなぐ心理臨床
親子面接のすすめ方―子どもと親をつなぐ心理臨床小俣 和義

金剛出版 2006-09
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