老年期うつ―気づかれにくいお年寄りの心の病/高橋祥友


最近のおじいちゃん。
元気がないし、やけに涙もろいし、食欲もない。
…それは、もしかしたら「うつ」かもしれません。


目次
第1章 お年寄りにも「うつ」はある
第2章 なぜうつ病になってしまうのか
第3章 お年寄りならではの治療法
第4章 高齢者自殺の現実
第5章 家族にできること、してはいけないこと
終章 うつの連鎖を防ごう

 自殺学の権威の精神科医による老年期のうつ病に関する本。以前、在宅の高齢者のメンタルヘルス調査を行った精神科医の先生にお話を聞く機会がありましたが、認知症と思われていて実は未治療の統合失調症の事例などもあると聞きました。自主的な訴えがないと高齢者の精神疾患は確かに見逃されやすいかも。一般の人向けに高齢者のうつについてやさしく書かれています。

 執着気質をとなえた精神科医、下田光造「しもだこうぞう」と思っていましたが、ルビがふってあって「しもだみつぞう」だとわかりました。

老年期うつ―気づかれにくいお年寄りの心の病 (介護ライブラリー)
老年期うつ―気づかれにくいお年寄りの心の病 (介護ライブラリー)高橋 祥友

講談社 2006-09-26
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