「鬼頭莫宏短編集 残暑」
ちょっと立ち寄ったそば屋に『ぼくらの』が置いてあって、全然予備知識なく読み始めたらもうちょっと頭から離れなくなりました。全然知らなかったのですが『ぼくらの』はアニメ化もされているようで、主題歌の『アンインストール』を毎日聴いています。
とりあえず手に入るものは全部入手したのでこれから読みはじめます。
故・小此木啓吾先生が精神分析で最初に語られるテーマの重要性の研究をしていたり、神田橋先生のフラクタルの概念、アードラーの初期記憶なんかを持ち出すまでもないのですが、作家にとって最初の作品というのは重要なものであり、反復強迫のように以降の作品に繰り返されることも多いでしょう。
鬼頭莫宏の場合もデビュー作からテーマは「死」。短編集七編のうち半数以上(特に子どもを主人公にしたものすべて)に登場人物の死が重要なモチーフとして描かれています。
まあ、だまされたと思って読んでみてください。
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