「言葉の煎じ薬/呉智英」

 また「すべからく」誤用批判かとちょっとうんざりして読み始めたけど、「階梯」の意味が「入門書」にこだわったり(原義が「階段」でそこから「入門書」という比喩が出るので、中沢新一の「虹の階梯」ってそんなおかしくないと思う)、英語に白夜を表す一定の訳語はないといったり("midnight sun"が定訳でしょう)ちょっと呉先生も老いたりなのかな、と思ったけれど、最後まで読んだらやっぱり結構面白かった。
・チャリンコ、朝鮮語源説。
村八分は火事と葬式以外っていうのは民間語源。
・森オト(漢字が出ない)のオトは虎っていう意味。
 

 臨床心理学部は医療系、とか alcoholism はアルコール中毒しか訳しようがないっていうのはまあご愛敬。

言葉の煎じ薬
言葉の煎じ薬呉 智英

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