アメリカのコミック規制 「トンデモマンガの世界 2/と学会」
昔の破天荒なマンガにツッコミをいれるというシリーズ第2弾。マンガへのツッコミはまあ予想通りだけれど、面白かったのは有害コミック規制に触れている部分。
歴史はくり返すというか、1940年代のマッカーシズムの赤狩りが吹き荒れるアメリカでも、いくつかの得意な少年犯罪をきっかけにコミックへの規制論が盛り上がる。その中心人物になったのが、精神科医のフレデリック・ワータム Fredric Wertham - Wikipedia, the free encyclopedia 。著書の『無垢な子どもを堕落させるもの Seduction of the Innocent』で、アメリカンコミックの有害性を指摘。その結果、さまざまな表現規制が導入され、ブームは沈滞化。しかし、その後のアメリカの犯罪率は急上昇・・・。山本弘さんの論説は精神障害者の問題の時もそうだと思ったけど、手堅いですね。
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