「心の営みとしての病むこと――イメージの心理臨床/田嶌誠一」

 壺イメージ法をはじめ筆者のイメージ療法論考の集大成。時にスピリチュアルにがんに対するイメージ療法をその限界も指摘しつつ紹介。筆者の事例でも、面接中に死期が近いという直感がしたクライアントがその後実際に病死した体験について書いている。
 本書のタイトルは個人的には今ひとつしっくりこない。田嶌先生のホリスティックでポジティブな「病」のとらえ方が、自分の中の「病む」イメージにフィットしないからだろうか。

心の営みとしての病むこと――イメージの心理臨床
心の営みとしての病むこと――イメージの心理臨床田嶌 誠一

岩波書店 2011-07-27
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