2005-03-12から1日間の記事一覧

焦痕/藤沢周

藤沢周を図書館で3冊借りて、偶然執筆順に読んだけれど、やっぱり年を経るごとにうまくなっている。最新刊のこれはいい感じ。連作短編だけれど、奇妙な味わいがある。焦痕藤沢周集英社 2005-02売り上げランキング : 50,820おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by…

枯れ葉のなかの青い炎/辻原登

短編集。この作家は初読ですが、あたりかな。ナボコフが子どもの頃すごしたロシアでの話が出てきてなんとなく納得。表題作でスタルヒンの事故死という現実と、虚構がまじりあいめまいがする感じもよい。枯葉の中の青い炎辻原登新潮社 2005-01-26売り上げラン…

フィリップ・ロス/いつわり

ニューヨーカーのユダヤ系アメリカ人作家ロスの長編小説。ほとんどすべてが情事の後らしき男女の会話からなるという設定。いつわりフィリップ ロス Philip Roth 宮本 陽一郎集英社 1993-07売り上げランキング : 112,255Amazonで詳しく見る by G-Tools

フロイト最後の日記 1929-1939/ジグムント・フロイト

大きくて重い本です。いわゆる日記を想像しましたが、メモといった方が正しいでしょう。日記の最初の記述は 1929年10月31日 ノーベル賞みおくられる。 みたいな感じです。ノーベル賞取りたかったんだね。 おもしろい記述を拾ってみると 謎の動物アダ。アダ、…