critic

ロリータ、ロリータ、ロリータ/若島正

北村薫とか著者の若島正とかの評論を読んでいると、ほんと自分の小説に対する盲目さ加減が嫌になる。物語の解釈にあたって、よく筆者はそこまで考えているの?と問われることがあるけれど、ナボコフはまさにそこまでどころかその先の先までチェスみたいに詰…

官能小説の奥義/永田守弘

筆者は官能小説レビューアーで今までに一万冊以上の官能小説をレビューしてきたとのこと。昔は川上宗薫とか宇能鴻一郎とか、それなりに官能小説もメジャーだったように思いますが、最近はハーレクイン・ロマンスじゃないですが、一定のシェアはあるものの関…

ゴシック・スピリット/高原英理

「ゴシック・ハート」の続編。先日、ブログに引用したシルヴィア・プラスの「嵐が丘」が引用されていた。いつのまにか僕もゴス度も上昇中か。 ゴシックの精神には無垢なものが朽ちていくことを眺める陰鬱さがあるのだろうと思うけれど、筆者がメンタルヘルス…

クラリッサの陵辱/T・イーグルトン

18世紀のイギリスの作家サミュエル・リチャードソンの訳されざる大作「クラリッサの陵辱」に関する評論。原作は「失われた時を求めて」「ドン・キ・ホーテ」より長いらしい。近年はフェミニズム批評で再評価されている。フロイト、ラカン的な象徴解釈も。(た…

発情装置/上野千鶴子

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若い読者のための短編小説案内/村上春樹

いわゆる「第3の新人」と呼ばれる作家って、島尾敏雄くらいしか読んだことなかったということに気づきました。吉行淳之介さえ、多分初読?そういえば教科書に庄野潤三が載っていたっけ?短編としては丸谷才一のものが一番おもしろかったかな。長谷川四郎のお…

「松代大本営」の真実/日垣隆

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されどわが祖国/日垣隆

アマゾンの検索にヒットしないので絶版のようですね。中国残留帰国者に関するルポルタージュです。

日本につける薬/日垣隆

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