フロイト先生のウソ/ロルフ・デーゲン

 原題は「心理学的誤謬事典」。作者はドイツの科学ライターです。
 精神療法の本質はプラセボ効果であるっていうのは、その通りだと思うし、素人のサポートの方が有効なことも多いというのもその通りで、あまり目新しいことがないなというのが印象です。

  • ドイツの「臨床心理士」は学卒後、3年の経験後で受験資格が得られる。
  • 作者は漢方もプラセボ効果と考えている。
  • 原初療法(アーサー・ヤノフ)の窒息による死亡例。

 などの相変わらず些末な部分が気になります。

フロイト先生のウソ
ロルフ デーゲン Rolf Degen 赤根 洋子

文芸春秋 2003-01
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