「レンタルお姉さん」などで「ニート」と「ひきこもり」をほとんど同義として使うやり方には違和感を覚えた。本田氏の論考は企業の求人要請の縮小と変化をわきにおくかたちで、若者の対人関係の問題や内閉性をやり玉に挙げる「ニート」言説への批判を行っている。これは臨床心理学化批判の視座とも重なってくる。
高校のすべてを工業高校や商業高校と同様に専門性を持たせ、中学の時点で選択の練習をすること、そして専門性の間に選びなおしの機会をもたせることという提案は確かに一理あると思った。
「ニート」って言うな! | |
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