Masud Khan

 マスド・カーンというインド系イギリス人の分析家については、ウィニコットの影響を受けている(「抱えることと解釈」の序文を書いている)ことしか知らなかったのですが、昨日紹介した「精神分析入門講座」によれば、個人情報をもらしたり、妻を患者の家に訪問させたりしたことで英国精神分析協会を追放されたということでした。また患者との性的関係、訓練分析の候補者に対するセクシュアル・ハラスメントの嫌疑もかかっていたそうです。結局彼はアルコール依存となって孤独な死を迎える・・・・カーンの訓練分析家がウィニコットであったことを考えると、精神分析の限界を考えずにはおれません。アマゾンで検索してみるといろいろ伝記が出ていますね。しかしこの表紙はダンディにうつってます・・・


False Self: The Life of Masud Khan
False Self: The Life of Masud KhanLinda B. Hopkins

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