ひぐらしのなく頃に 第1話 鬼隠し編 上／竜騎士07
以下、多少ネタバレ含むので未見・未読の方はご注意ください。
アニメ版の「ひぐらしのなく頃に解」が、京都の少女による父親殺しの影響で中止になりましたが、ちょうど読んでたとこでした。まあ、いくら深夜枠とはいえああいうアニメを流せるのは日本だけじゃないかと思うので、流れとしてはやっぱそうなるかという感じです。
しかしこのお話が多くの青年たちの心をとらえるというのは興味深いです。「雛」である分校生活なのにファミレスなどの都市生活と奇妙に接続され、個人の中の異なる性格設定が奇妙に混在し、妄想的にまじりあい、双子の同一性が本人にとっても他者にとっても混同される世界。恐らく戦前ー戦後の価値観の相克が惨劇をもたらすという横溝正史のマスメディアを通じたブームになった頃を時代背景としつつ、因習的・保守的なムラ社会が矮小化されて戯画化され、エヴァンゲリオン的に個人の心の闇の中に回収されていくプロセス・・・
まだ物語を全部押さえたわけじゃないですが、いちどまとめて論じてみたい気がします。
いやしかし、なぜこの物語にストーカー規制法に関する記述が存在するのでしょうか。この記述を合理的に説明するには、圭一くんは雛見沢の大災害を生き延びたけれど、あの時死ぬべきだったと思いこんでいるとしか取りようがないと思うのですが。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070921-00000005-omn-game
