心理臨床の創造力―援助的対話の心得と妙味/岡昌之

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 岡先生とは関心が近いようで学会などで同じ事例を聴くと言うことが多いです。
 読んでみてひとつ感じた疑問は、岡先生はいっけん病理に見えるようなクライアントの発言も、実はその人らしさの発露であるというとらえ方をしています。一方で、専門用語に頼ったり、知的で防衛的なセラピストには警鐘を発しているように見えます。もしクライアントと専門家の間には、越えがたい隔たりがあるとする立場ならば、このようなダブルスタンダードは許されるのだと思います。しかしおそらくパーソンセンタードの考えはそうではない、クライアントもセラピストもパーソンであるという点は変わりないと考えるのでしょう。そこをどう考えるのか。こんどお会いしたら聞いてみようと思います。

心理臨床の創造力―援助的対話の心得と妙味
心理臨床の創造力―援助的対話の心得と妙味岡 昌之

新曜社 2007-04
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