折口信夫を出発点として、南方熊楠、柳田國男、鈴木大拙、西田幾多郎、井筒俊彦の五人を取り上げ、民俗学、宗教学、哲学などが混沌としたロマンをたたえていた「近代」のはじまりのうねりを取り上げる。
柳田國男をめぐって著者は大塚英志の自然主義感は柳田を矮小化するだけと批判する。両者とも横山茂雄は評価しつつ立ち位置が微妙に違う。売られた喧嘩を買うのが大塚さんでしょ?ちょっと楽しみ。
アルシーヴとか、ちょっと前までは接続し組み替える知のあり方がもてはやされたみたいだけど、「貯蓄する知」ってのが見直されてるのかも。
近代論―危機の時代のアルシーヴ | |
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