アドラーの生涯/Edward Hoffman
個人心理学の創設者たるアルフレート・アードラーの本格的な伝記。「劣等感」とか「共同体感覚」とかキーワードは知っていても、アードラー個人に関してはあんまり知らなかったので勉強になりました。
ウィーン在住なのに国籍はハンガリーだったり、ジーグムントという名の兄とライバル関係にあったりとか、キーワードの「劣等感」と結びついてくるようなエピソードも見受けられておもしろかったです。特にフロイトの弟子ではなかったということに関しては相当のこだわりがあったようで、エイブラハム・マズローと食事をしていたときにマズローがうっかりそのことにふれると、大声で激高したということもあったようです。
固有名詞の表記にはちょっと引っかかります。他の兄弟がドイツ語系の読みなんだからやっぱり「アルフレッド」じゃなくて「アルフレート」とすべきじゃないかな。それから映画監督の「カロル・リード」はないと思います。
アドラーの生涯 | |
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