introduciton
何とか8時からの別料金のセッションに間に合いました。精神分析、世界的に退潮といいながらも結構な影響力ですね。フォナギー以外の特に演題だけからは精神分析の影響を感じられないセッションでも、みんなウィニコット引用したりしてますね。
自己感と病気の赤ちゃん
総合小児病院、メルボルン。6.7ヶ月入院期間。75%は入院患者がリファーされてくる。小児科医。新生児アセスメント。乳幼児と親の関係の問題。乳幼児の調整の問題。乳幼児の病気への反応。情緒問題。行動上の問題。日本遅れすぎ。
病気や未熟児として生まれてくる赤ちゃんがどのような内的体験をしているのか、親がそれをどうマネージするのか、専門家がどのような援助を行うのか。
自己感。フロイト。体とこころのジャンクションとしての自我。体のストーリーがいろいろなイベントを表している。自己と身体感覚が密接につながっている。
スターンの自己感。新生自己感、中核自己感、ナラティブ自己感。
未熟児の場合、新生自己感にどのような影響を与えるか。未熟児の防衛きせい。
採血によって自己感が混乱。身体的不調による影響。
フィリップ・ロシャールによる実験。赤ちゃんが非常に早期から身体知覚がわかっている。
未熟児の場合は?脳の発達の問題。視力の阻害。聴力。
痛み、混乱、心的ストレスにどう対応しているのか。親はこの混乱をどう防げるのか。
健全な同一化のプロセスをどう確保するか。
節食状の問題28%。不安10%、関係上の問題10%。発達問題8%
医学上の問題26%、反抗的4%。よくうつ
心臓12% 胃腸12 神経発達11 トラウマ11 節食8 コンジェニタル不形成7 がん7 なく7 なく&いらいら5 泌尿器の問題 4 呼吸器3
未熟児の脳の問題。ばらつきがおおきい。親との分離。長期的なフォローアップ。
モニカの事例。写真提示。1950年先天的な病気で手術が必要。母親にもケアが必要。あいちゃくけいせいの難しさ。Engel Reichsman 1956 oesophageal stresia
抑うつひきこもり反応。手術後は普通に食べられるように。母親になったときに授乳が難しい。
心臓問題を持った子供の例。発達上の問題。聴覚を失う。母親はシングルマザー。
家になんとかしてつれて帰りたい。聴覚障害者の学校に今は通っている。
このこどもが母親が生き延びるのを助けている。心理療法的な場としての病院。
子どもの描画。二匹の亀。自分と父親。病院が父親的な機能。
卵がしんでしまったときに鶏なんだからと慰める。相手の子どもに同一化。
主体としての赤ちゃん。その記憶?ウィニコット、ひとりのあかちゃんというものはいない。
Kasak 医学的外傷症候群モデル トラウマ周辺 早期 長期 の三期。その前提。発達的理解の必要性。社会的情緒的文脈でとらえる必要性。PMTSの治療。
両親と病気の子ども。赤ちゃんに特殊な同一化する親。
間主観性という問題。母時間の調律。養育者がアベイラブルでないと原始的な経験。赤ちゃんを絶滅の危機から守る。母親の能力が必要。おやは回避しようとするが、それは危険。赤ちゃんが語るトラウマ。アベイラブルでない、調節不全によってトラウマが生じる。
サポートされていない母親。境界性人格障害、いろいらなメンタルヘルスの問題をもった女性。うまく母親になれる場合。赤ちゃんが生きる意味になる。ケアしなければ赤ちゃんが死んでいた場合も。
非常に強い同一化。
障害をもった赤ちゃんとの過剰な同一化。献身的に養育しようとする親の姿。
食事上の問題。11ヶ月。未熟児。双子がいたがその子は死んでしまう。チューブ栄養。口からの栄養摂取を拒む。強烈で観察する赤ちゃん。両親はなんとかチューブをハズしたいと思う。
母の妹が先天的な病気。4歳でなくなる。TOF tracheo-oesophageal fistula。祖母は娘をなくし、妹もTOFで。
出生後に疾患が判明。母が食べるのはよく観察。
知的には活発。赤ちゃんのビデオ。いやがっているのではなくて、食べるのを怖がっている。母親は調律ができている。おなかをこする赤ちゃん。programmed body memory の残滓なのではないか。
ぷれいふるでリスペクトフルな相互作用。じょじょに口から栄養を取るようになる。
赤ちゃんのサインを読み取る。両親と祖母のふあんをコンテインする。
祖母は戦争時の飢餓と叔母と娘の死を思い出す。赤ちゃんも死ぬのではないかという不安。
変容的な心理療法的なモーメント。水をノンでも何ともない。
介入。赤ちゃんとの直接的な介入。ひとりの人間としてみる。親の解離的な防衛から解放する。養育者は無意識的倒錯的に心理状況を赤ちゃんに帰している。フォナギー
音楽療法による介入。
結論;赤ちゃんにはマインドがあると認める。赤ちゃんは私たちの関係性への介入の主体なのだ。憎しみと怒りを許容する。やんだ赤ちゃんと身体化された心と直接的に作業する。ほとんどの親は異常なまでに献身的な親なのだ。
文化・親・乳幼児
マーク・ボーンステイン
文化 親 乳幼児
親は遺伝子提供し、環境を作る。Childbearing vs Childcaring
発達の文脈的エコロジカル的視点
ペアレンティング。①親の与える体験の中でなにが重要な要素なのか。②構造があるのか。③乳児期の体験に関係があるのか。
ペアレンティングのタクシノミー ルノワールの授乳の絵。nurturant 子どもが果物を食べるかは母親の関わりの影響が最も大きい。
Physical caregiving. 身体的成長。
Social caregiving 社会的承認。情動調整。大人の健康にも大きな影響。実証的な研究。 乳幼児期のサポートは生涯続く。
教育的ケアの提供。学校生活への準備。
言語的ケアの提供。子どもの発達にもっとも大きい影響を与えるのは大人の会話。最も包括的。
物質的ケアの提供。
ペアレンティングの科学に対する質問。母親の姿勢を単一的にとらえる傾向。good enough
Mothering 母親と子どもの相互交流の観察。6つの次元で母子と乳幼児を観察する。
乳幼児と母親の領域と行動・文脈の指標
異文化の影響を見る。体験と標準の正しい範囲 エスノセンタリズムに対するチェック、生物学と体験
乳幼児研究の93%は北米、西欧のもの!著書、読み手のバイアス。
国際ペアレンティング研究のネットワーク。世界の684家族。歴史、信念、言語などの違い。
18〜44歳。さいしょの赤ちゃん。パス解析 dyadic Focus / extradyadic Focus 多次元的に構成されている。
母親と乳幼児の情動調律と特異性。母親がなにを重視するかによって、特異的な行動パターンが生じる。父と乳幼児の交流。
子どもの安定性と変化。親子の相互作用。Gandour の研究。母の刺激と反応性、探索性の関連。マグリットの母子交流の絵。顔が入れ替わっている。
Generalized Sequential querier Program.。応変性の指数。系列分析。
母子相互交流。ある反応を母親がしたときに乳幼児がそれに反応するか。赤ちゃんは応変性がある。母親が声を出すと、赤ちゃんも声を出す。泣いたときに抱くがどうか、話しかけるかどうか。文化差がある。
情緒的な利用可能性。エムディらの情緒的応答性。情緒的シグナル。情緒的理解。
母子の情緒的利用可能性。子どもにとってはヒントを得る体験。母親にとっては感受性。いかに応変性をもって反応するか。
ビデオ提示。アルゼンチン5ヶ月。座らせて声がけ。頭をなでる。視線が合う。
イタリア。寝ている赤ちゃんにぶーおちってわらいかける。赤ちゃんも楽しそう。声を出し合う。USA笑って話しかける。赤ちゃんも笑う。ハーいと声をかける。赤ちゃんも手を伸ばす。感受性。構成。非侵入性。
情緒的応答性の地域差。都市と農村部の差。感受性は高い。都市の農村部に大きな差はない。
結論 たった一人の赤ん坊はない ウィニコット 遺伝子と文化の継承。遺伝子は劣化していく。768000人の赤ちゃんが毎日生まれている。
甘えに関するシンポジウム
残念ながら土居先生は健康的な問題でビデオ参加と言うことです。
司会、ロバート・エムディ。
トレヴァーセン コミュニケーションにおけるイノセンスと体験の歌 "Space of the We"
おー、ウィリアム・ブレイクだ。物質主義、工業化への心配。 Song of Innocence 無垢の歌 "The Lamb"。Song of Innocence "The Tyger"
ふたつの対照的な人間のあり方。健全な発達。アートと科学。遊びと技術。レクリエーションと産業。 Peter Hobson "The Cradle of Thought" 乳幼児研究に重要なことが書かれている。
生まれて20分の赤ちゃんがボールと戯れている写真。we の世界。いろいろな文化での4ヶ月の乳幼児観察。体で遊ぶ。リズムと感情表現を共有して。
Sir William Orchardson "master Baby" という絵画。意味あるものを共有する。ほんを一緒に見る共同注視。
メキシコの3歳児機織りが得意。
barbara rogoff "the cultural nature of human development" 共同学習 collaborative learning。子どもが子どもに教えてる写真。
マリアに抱かれているイエス。手をつかなきゃ話もできないよ。
Vasudevi Reddy の著作。自己、対象、他者の関係。2人称の心理学。
言語以前のコミュニケーション。初期の相互主観性 sympathy 個人対個人のゲーム 個人対個人もののそうさ的ゲーム 人見知りをする 2次的相互主観性 conversation songs&games tasks
Amphoteronomic(mutual autonomic) 調整 胎児の生理学的な状況。
原会話 音は共感のための道具 ビデオ。お母さんの発声を真似する赤ちゃんのビデオ。アーブーといえたら単位あげるよと学生にも話すんだって。
自分をカメラの中に見て手をたたく。はにかむ。手をたたけて自慢げ。人間のプライドのもと。見知らぬ人の前で恐怖と恥。ピアノを一緒にひく子ども。
自己の対象(美的)と他者と身体との相互交流。
Communicative Musicality に関する本を出す。
バーバラ・ロゴフ、邦訳も出ていた。チェック。
文化的営みとしての発達―個人、世代、コミュニティ | |
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Vasudevi Reddy は邦訳なし。
How Infants Know Minds | |
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土居先生ビデオ講演。発音が大変そう。
甘えに関する概説。小倉清先生が代読。
古沢平作先生のお子さんによる発達心理学的研究。
母親の発話の文脈的な差。赤ちゃんが目をそらすときのアメリカと日本の文化差。
長くつないでいると回線切れる。
日本人は赤ちゃんが視線をそらすと、否定的な情動を感じやすく、相互にみつめあおうとする。身体的情緒的キーを得ようとする。視線が離れているときに話しかける。自分の所属物とみなす傾向がある。母親の行動に敏感に反応する。
日本人の母親による回想法。その心理的成長。自分ほど愛情を持っている母親はいないと確信。レバノンの詩人kahlil Gibram "On Children"を読んでショックを受ける。 愛を与えても考えを与えることはできない。自分の考えがあるから。
手記に書いてあるいまは成人している娘さんのスピーチ。思春期の親への怒り。そして和解。親が全能であるかのように信じてしまう。
渡辺久子先生。
A Person in his own right & At one with nature
母子交流ビデオ。渡辺先生凄い迫力だなー。同時通訳じゃなくて渡辺先生の声を聞く。まるで音楽のような母子発声の相互交流。渡辺先生若き日、赤ちゃんをおぶっている写真。自信をもった赤ちゃん。
simple small slow silent sincere sensitive steady 俳句はシンプル、スモール、スロー&サイレント。ジャニュインじゃなければ偽りの自己と偽りの関係につながる。
甘えをセラピーの中でどう使うか。
退行を受容する養母の事例。思春期やせ症で甘えを受容、しかしそれを抜けると激しい怒りを
こころのおくりものわすれものだれもがみんなあかちゃんでだれもがみんなだかれてたそんなちいさなやさしいきおく
凄いね。感動的でした。
エムディのコメント 甘え理論の与えた大きな影響。普遍的な現象。相互依存。ジョージ・クラインが扱うべきと言ったのはエゴじゃなくてウィーゴだと。
甘えは生涯続くプロセス。発展してとどまることはない。子どもが甘えられるには大人の成長が必要。
ダニエル・スターンのコメント。
オープン・マインドを人間の基本的な状況と考えるのか、甘えなどの発達に続くものなのか。ようは赤ちゃんを能動的な存在としてみるのか、受動的な存在としてみるのかという直面化。自己心理学もフロンティアを目指すアサーティブな赤ちゃん像を描くところはとってもアメリカ的ですね。
渡辺先生、動機づけのシステムの問題というレスポンス。
クラマーのコメント 「甘え」という概念に慣れていない。与える愛に慣れていて、受け取る依存的な愛に慣れていない。相互交流が問題なんだからわざわざ甘えっていう必要があるの?ということらしい。
小倉先生が渡辺先生をご指名 visceral kind of communication だって。
わー疲れて議論が追えない。ちょっと残念。
お昼は知り合いの先生からいろいろ学会裏情報など貴重なお話を聞きました。ここに書けないのがちょっと残念。
ティーチ・イン
乳幼児ー親心理療法のセッションでした。
フランスのアルフレッド・ビネーセンター、パリ精神分析協会の方々。フランソワーズ・モギオ、ジャック・アンジェラーグ。後で効いたらレボヴィッチの弟子らしい。
睡眠障害、摂食障害の8ヶ月男児。Hypertonia。
心理的に問題ない就学前の姉。ビデオ。親子の心理療法の評価。両親と子ども。親が症状の説明。最初の面接。セラピストをちらりとみて興味を示している。ぴょんぴょんはねる。セラピストを見てほほえむ。おもちゃを床にたたきつける。三度の流産。胎盤血腫で元気に生まれる確率は50%といわれた。うまく授乳できなかった。NSが悪いと母親はいっていた。
母親との相互交流。両親はセラピストと話し続ける。泣く赤ん坊。10回も中途覚醒する。赤ちゃんに食事を与えようとすると泣き叫ぶ。怒っているそんなことはいつもない。ミルクをあげるけど、やっぱり泣く。母親は悲しそうな表情。
7年後のフォローアップ。
母親の否認、父親の合理化。投影の対象。母親の兄が手がかかる子。ペニス羨望。
セラピー開始後、父親の父親が亡くなる。父親の無意識の罪悪感。
母親のペニス羨望。古典的なフロイト的解釈。
治療者が息子のことを「解読した」と両親はいっている。
両親の陽性転移は残っているが、アンビバレンスも残っている。
赤ん坊はセラピーを必要としているか。トロントのソーシャルワーカーの女性。
面接室。解剖学的に正しい人形などなど。無意識、コンテインメント、観察とあそびの利用。いまここで。転移、逆転移。愛着理論、自己防衛的な戦略。探索と明確化、解釈、自己防衛戦略と抵抗の解釈。乳幼児ー親の心理療法。ipp 親の過去が現在に不活化される。継続的な相互交流によって感情の絆形成。
親も交えてプレイをする。赤ちゃんと親の関係性に焦点を当てる。赤ちゃんは問題は何かを示す立場にいる。コンテインされ、理解される。
親は自分にことを語ることができる。目標は未解決の過去の問題の賦活に気づくこと。 母親は赤ちゃんを傷つけのではないかと感じる。母親は自分をわるいあかちゃんだったのではないかと思っている。子どもの頃しかられて泣き叫んだときの思い出を想起。赤ちゃんを見て笑う。
赤ちゃんと遊ぶお母さん。お母さんは座ってみているだけで、うまく遊ぶことができない。睡眠の状態は改善。母親は疲れてくる。母親の反射機能は高まる。
家族のパーティ。睡眠が悪化。母親は仕事に戻りたいと思う。ダニエルスターンの本を薦める。
うつ的な母親。母親は泣き、赤ちゃんは母親から離れていく。セラピストは赤ちゃんにふれる。セラピストは、批判されているように感じているのかときく。セラピストは母親に眠る必要があるという。離れたところから母親を見る赤ちゃん。セラピストも見る。セラピストは言葉であかちゃんと母親をコンテインする。仕事に戻れるかという不安が赤ちゃんに伝わっているのではないか。相互交流、情動調律的になって母親は赤ちゃんと遊ぶことができる。暖かい母子交流。
2ヶ月後のセッション。成長している赤ちゃん。歩いて、おもちゃをお母さんに渡したり。1年後、母親はまた妊娠、過去のトラウマを考えたいといってまたセラピストのところを訪れる。
珍しくフロアとの交流時間15分あり。治療者への投影、陰性転移の問題はどうなるのか。逆転移の問題。ビデオを見直すと声が厳しい。
フランソワーズのコメント:セラピストは超自我になってはいけない。
修復する治療者の態度、治療者の避難を引き出した。母親の母親への怒りをワーク・スルーしないといけない。答え:それは個人療法で問題になってきている。
アンドレ・グリーン、ネガティブな理論、ネガティブな自己愛についての仕事をしている。
SWの人。赤ちゃんとの関わりを重視している。親とも関わる、しっかり関わるとクライアントはまた戻ってきてくれる。娘が成人に近くなってももどってきてくれた女性。
床に座ってセラピーをしているのは?日本から取ったというのは冗談で、"watch,wait and wonder"という論文を参考にしている。
HIVの母子感染。
ケープタウン大学のアストリッド・バーグ。2症例。
南アフリカのスラム。人口が正確に把握されてもいない。HIVによる死亡率ケープタウンでも10%を越える。アフリカでのHIVの蔓延は著しい。
セクシュアリティに関する問題とみなされがち。感染した子どもが捨てられる。
保健サービスの再編成。mdlezana center 一体になった母子という意味
2年間で約80例の新患。45%の家庭に父親不在。
ビスケット・ゲーム。ウィニコットの舌圧子ゲームみたいなもの。関心を示すのか、食べるのか。
事例1)低体重児。HIVで亡くなった。母子交流のビデオ。母親にさしだすおかしを母親は払いのけるように。この後母親の感染が発覚。母親は新しいBFを見つけて、この子が存在しないかのように暮らしている。
事例2)30代の女性。11ヶ月の男児。父親は母子ともに陽性。低体重。女の子のように見える。母親のエナクトメント?母親は非常に調子悪くなるが、HIVのサポートグループに。子どもの低体重も改善。
キャンベル・ポールによるディスカッション。小児病院での死に関する作業。オーストラリアのHIVの現状。罪の意識。
自分自身の母親と父親からの感染。両親の愛の行為のために自分は死ななければならない。母親を失うかもしれないという不安、絶望。
父親は子どもと母親を見捨てる。
原始的で処罰的なモラリティ。秘密、恥、非難、絶望、魔術。
事例2 子どもが父親の代わりをしている
ベリー・ブラゼルトン博士の講演
これも別料金での一般講演。400人参加とのこと。新生児評価テストのNBASは五島列島ではじめて導入。1984年、3週間五島列島に滞在し、21人の新生児にNBASを実施。
Kevin Nugent - Ph.D.Looking back Looking forward
新生児の発見とブラゼルトン尺度の誕生。
NBASの試用とベスト・パーフォマンスという概念
NBASの日本への到着
介入におけるNBASの役割
新生児のタッチポイントのための関係構築のツールとしての新生児行動観察(NBO)システム
回顧:受動的でsub-cortical organism としての新生児
1963年、Robert Fantz 新生児の視覚とある種の刺激を好むことを示す。コントラストの強いものを好む。
新生児は効くこともできる1963年。Max Wertheimer
新生児研究の伝統 主体的な学習をしている。
NBAS 有能な新生児、組織された新生児 社会的な新生児 性格や感受性のユニークなあつまりをもった個人としての新生児
生まれた瞬間から個人差がはっきりとわかる。
1973年のビデオ。
赤ちゃんは親の反応を待っている。親は子どもからの反応を信じていい。
NBASの世界的な研究への貢献 未熟さ、母親のドラッグ、喫煙、アルコールの影響。環境汚染の影響。将来の予測。
世界中の多くの国で使われている。
相互作用的なアセスメント。インターパーソナルなプロセス。
未熟児でハイリスクの二児。訓練を受けた調査者によって驚くべき能力があることがわかる。
検査者の訓練。有能な訓練者。よい扱い。よい解釈者。よいコミニュケーション技術(親に耳を傾ける)。 びっくりした=ストレスとか、些細なサインを読み取ることができる。赤ん坊の言語。
1982年のフィルム。生まれて一分の赤ちゃんにNBASを施しているブラゼルトン先生。音に反応している。ものを見つめる。
日本子どもと欧米の子どもの違い。添い寝の研究。
新生時期によって将来の学習困難を予測。
保護者の訓練にも使われている。
新生児行動観察システム 臨床家にとって使いやすい 18綱目。
自律的、運動的、組織的 Autonomic Motor, Organization of State and Responsivity (AMOR)
目的 親子の絆を強める 臨床家と保護者の関係もよくする。ホームレスの家族。
臨床状況でのNBO。
NBOの効率性。母子関係における影響もよくなる。
介入のためのタッチポイント。行動と発達の主要な変容。親子関係の発達における敏感な時期 予防的な介入に関わる臨床家のためにはっきりしたチャンス。
ダウン症の赤ちゃんへのNBO。ひとりのパーソンとして赤ちゃんをみる機会。
ブラゼルトン博士講演
司会 新生児に対して残酷なことをしてしまった。痙攣した場合にさまざまな処置をしてから抗痙攣剤を仕えと教えられた。baby-as-a-whole 人間としての赤ちゃん。
子どもの発達のナゲットは親によって私にもたらされた。親にとってのストレッサ。家族構造の変化。女性の役割の変化。孤独・孤立の感覚。家族儀式のための時間の欠如 価値の欠如。医療もうまく働かない。多様性に対する拒否感。子どもたちの未来はどうなるのか?
ロックフェラーにニューギニアに新生児を見てこいと言われたけれど、マーガレット・ミードにあんなところで赤ちゃんを見せてくれるわけないだろうといわれた。システム理論によるシステムへの介入。家族に関わるタッチポイント。
パラダイムシステム。欠損モデルから肯定的モデルへ。直線的な発達から、多次元的な発達。処方的から協同的、客観的関与から共感的関与、厳密な訓練の境界と柔軟な訓練の境界
発達のエネルギーのみっつの源泉 外部のフィードバックシステム 内部の〜〜 CNSの力としての成熟
自分のペースでの特殊なニードを持ったこども。
妊娠時のタッチポイント 夢みられた赤ん坊、恐れられた赤ん坊。本物を育てるエネルギーを動員する。超音波による胎児のNBAS:慣れと自分で慰めること
母乳を与えるかどうか。誕生を迎える前になくなった赤ちゃんのもの作業
関わる父親。誰もが考える考える問題だが、誰もあえて聞こうとはしない。
障害を持っている可能性を考えますか?と親に聞いてみる。
胎児はブザー音にびっくりしたり、男の子だったら割礼するかどうかを聞く。
新生児のタッチポイント 赤ちゃんは大丈夫?どうやって親になったらいい?
五島列島の新生児の研究 記憶が非常に短い。
目の見えない赤ちゃん 感覚過敏 抱き上げたとたんにわかる 小さい声で語りかける。 未熟児の親の三つの防衛 否認 投影「医者のせいだ」 脱愛着(愛着の代わりに) だから愛着を教えないといけない
4つの段階 化学物質のかたまり 反応の観察 医療スタッフに向けられた人間もどきの行為 赤ちゃんの親に対する社会的オリエンテーションの観察
ビデオ ブラゼルトンが抱っこ。自分のてをかむあかちゃん。歩かせる。ブラゼルトンが話しかけると魔法のように穏やかに。人間と人間の会話という感じ。
2ヶ月のタッチポイント 夜泣き 退行、孵化、進化 父、母、見知らぬ人を見分ける 顔と顔 stillface
ビデオ 母親の表情との相互交流 stillfaces 赤ん坊が積極的に関わる。
両親の仮説 親は子どもの専門家 すべての両親には力がある すべての親はこどもによってうまくやろうとしている。
タッチポイントについて西田先生との対話
赤ちゃんの有能性に気づいたのは?ボストンで精神病院につとめているときに、すぐに親を責めていたが、ほんとうは赤ちゃんには能力があるというふうに思った。親にも自信を持ってほしかった。
赤ちゃんが母親に影響を与えることにも驚いた。父親にも。
NBASからタッチポイントという概念に達したのは?
ある母親が母乳をやめたいと言いだした。赤ちゃんが噛むから。そういうことは起きることと説明した。
タッチポイントの概念はどれくらい普及しているか。
五島列島の赤ちゃんはとってもゆったりしている。反応はとてもいい。東京のお母さんは活動的、刺激を受けている。
日本のタッチポイントの訓練システムはない。新生児行動評価は普及している。
ハイディ・アウスのNICUの報告。ニットキャップ。看護師の訓練によって発達の程度が変わる。MRIで脳内出血の価にも差がでる。おむつ替えにも足を上げない。