まだあった新しい切り口 「フロイトとドストエフスキイ―精神分析とロシア文化/岩本和久」

 フロイトなんていうのは日本文学における夏目漱石のようなもので、あらゆる視点から論文が書かれているので、もう新鮮な切り口なんかないんじゃないかと思うのですが、それでも「フロイトのイタリア」とか本書のように探せばあるものですね。
 ロシアにかかわる精神分析家といえば、ルー・アンドレアス・ザロメ、ザビーナ・シュピールライン、マックス・アイティンゴン。アイティンゴンのロシアスパイ説なんていうのがあるなんてことは初めて知りました。
 ロシアでの精神分析の流れにもふれられていて興味深いです。

フロイトとドストエフスキイ―精神分析とロシア文化 (ユーラシア選書)
フロイトとドストエフスキイ―精神分析とロシア文化 (ユーラシア選書)岩本 和久

東洋書店 2010-08
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