「〜を食べるとやせる」「〜は〜病に効く」といった言説をメディアや健康食品会社がいかに偽装し、法に触れないように言外の印象を与えるかを冷静に検証。
「放射性物質が検出」という見出しで私たちの印象は形成されてしまう。イオンのように「放射性物質ゼロを目指す」などといった科学的に不可能な姿勢は疑似科学とフードファディズムを助長するだけだろう。一般の食事でも実際は量というファクターが非常に重要であり、食塩でさえ大さじ二杯を一挙に摂取すれば死の危険性があるということを忘れてはならない。
健康に王道なく、食物は魔法のように私たちに健康を与えてくれるわけではないということを説得力を持って語りかける本。お勧めです。