「赤毛のアン」の翻訳者、村岡花子の伝記的小説。著者は花子のお孫さんとのこと。
花子はカナダメソジスト派のミッションスクール、東洋英和女学校で英文学にふれ、戦火の中で出版のあてもないままに「赤毛のアン」を訳していたとのこと。卒業後一時期山梨英和女学校の教師もしていたとのこと。
この間読んだミッション系の女学校を舞台にした牧野修の小説なども少し重なった。
「赤毛のアン」とは出版社の社長のアイディアで花子はそのアイディアに拒否反応を起こしたけれど、娘の意見をいれて、このタイトルを受け入れたこと、最初の「赤毛のアン」の表紙のイラストのアンの姿は金髪だったことなど、「赤毛のアン」のファンの人は読んでおいたらよいと思う。
アンのゆりかご 村岡花子の生涯 | |
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