2005-09-24から1日間の記事一覧

イギリス新鋭作家短編選/柴田元幸 訳

柴田元幸さんつながりで。イギリスの現代の作家といってもジュリアン・バーンズくらいしか思い浮かびませんが、これはイギリスの文芸雑誌「グランタ」1993年春号の新鋭作家特集から5編を選んで訳したものです。 短編の中身よりも著者近影の方が印象に残りま…

責任・続

psy

まあ現状では匿名でのブログ運営はやむを得ないのかもしれません。何も発言しないよりはずっとましだと思うので、匿名の範囲で責任を担っていただければ良いのかもしれません。 だけどこころしかくさんの「匿名で発言できない社会は怖い」という発言は興味深…

初稿・死者の書/折口信夫 安藤礼二 編

著者としては折口信夫、編者として小さく安藤礼二とあるが、まぎれもなく安藤礼二氏の読みの書物といったほうが正確だろう。民俗学者として著名な折口だが、いくつか小説も残している。「死者の書」は死せる滋賀津皇子の復活を描いた作品、と思っていたが、…

脳と意識の地形図/リタ・カーター

脳研究は進化しても、意識の本質に関する研究はまだまだなのでしょう。最終章で、いきなり著者の瞑想体験の話がでてきてびっくりしました。まだまだ神秘主義から解き放たれた意識論を論じることは難しいようです。ビジュアル版 脳と意識の地形図―脳と心の地…

自閉症スペクトラム/高岡健+岡村達也

【ご購入】 ★★★★ 臨床心理学会で畏友、氏家靖浩氏から購入いたしました。彼も「”気がかりな”特別支援教育の本質」という文章を執筆しています。先の心理臨床学会でも軽度発達障害関連の発表は大にぎわいでしたが、何でも発達障害へと還元してしまう傾向への…