2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

変愛小説集/岸本佐知子 編

ぼくも偏愛する翻訳家・エッセイストの岸本佐知子さん選によるアンソロジー。また変な話かと思いきや、切ない話、不思議な話、奇妙な話が満載で、岸本さんの趣味全開という感じです。お勧めです。変愛小説集岸本 佐知子 関連商品 やさしいため息 エッセンス…

ニーチェ ― ツァラトゥストラの謎/村井則夫

ちょうどツァラトゥストラが話題に出てたときに、タイムリーに読みました。もう読んだのはずいぶん前なので読み返したくなりました。ニーチェ―ツァラトゥストラの謎 (中公新書 1939)村井 則夫中央公論新社 2008-03売り上げランキング : 141752Amazonで詳しく…

超人高山宏のつくりかた/高山宏

助手時代に学科の何万冊もの蔵書をかたっぱしからカード化、「迷宮としての世界」の主要部分は暗唱できて、講義の学生評価は最高、くどけば落ちない女はいないという学魔高山宏先生のナルシズム満載の痛快自己語りです。 マニエリスムとかいまひとつ興味がも…

遺稿集/鴨志田穣

マンガ家の西原理恵子さんの元夫でアルコール依存症の当事者でもあり、先頃亡くなった鴨志田穣さんの遺稿集。 天才を妻に持つことのプレッシャーをひしひしと感じますね。やっぱり亡くなる直前の闘病記あたりにこころが揺さぶられます。遺稿集鴨志田 穣講談…

高畠華宵/松本品子 編

高畠華宵 (らんぷの本)松本 品子 河出書房新社 2004-01-08売り上げランキング : 108321Amazonで詳しく見るby G-Tools

精神科のくすりを語ろう 患者からみた官能的評価ハンドブック/熊木徹夫

デパス(エチゾラム:チエノジアゼピン系抗不安薬)、リーゼ(クロチアゼパム:チエノジアゼピン系抗不安薬)、セルシン(ジアゼパム:ベンゾジアゼピン系抗不安薬)、メイラックス(ロフラゼプ酸エチル:ベンゾジアゼピン系抗不安薬)、ソラナックス(アル…

ほんとはこわい「やさしさ社会」/森真一

【購入数】★ 近代市民社会によって生み出された「人格崇拝」によって対人関係の距離感がおかしくなってきているのではないかという問題提起の書。ほんとはこわい「やさしさ社会」 (ちくまプリマー新書 74)森 真一筑摩書房 2008-01売り上げランキング : 10830…

アルバム ジャコメッティ/矢内原伊作

ジャコメッティで映画「男と女」に出てきたなくらいしかイメージありませんが、晩年の芸術に取り組む姿は結構渋いですね。 「私はいま自分が12歳だったころとほぼ同じ地点にいるように思う ただ あのころはすべてが容易に思われたが いまはすべてが困難に ほ…

いたずらこねこ/ポール・ガルドン

ぴゅん氏本。こねこたちが可愛い。いたずらこねこ (ほるぷ海外秀作絵本)Paul Galdone 中井 貴恵 ほるぷ出版 2004-12売り上げランキング : 550844Amazonで詳しく見るby G-Tools

虹の獄、桜の獄/竹本健治 建石修志

ぴゅん氏が「あっは」なんて合いの手をいれるのは、三原順しか思いつかない、でも青臭い、つらいといって読んでました。まあでもキララ読むよりは数倍よいかと。お耽美です。虹の獄、桜の獄建石 修志 河出書房新社 2005-10-15売り上げランキング : 506496Ama…

教員が全部インテークとるような研修機関に学ばなくてほんとによかったなーと自分のばあいは思いますね。なぜならインテークはセラピーの最も大切な瞬間だから。

当事者向けのおすすめ本

といったらやっぱこれでしょうか。当事者だけじゃなくて養生したい方には全面におすすめです。精神科養生のコツ神田橋 條治岩崎学術出版社 1999-05売り上げランキング : 66066Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 精神療法面接のコツ 追補 精神科診断面接…

精神疾患は脳の病気か?―向精神薬の科学と虚構/エリオット S.ヴァレンスタイン

統合失調症のドーパミン仮説、うつ病のノルアドレナリン・セロトニン仮説と製薬会社のパンフレットみたらなるほど、そうなのかと頷いてしまいますが、実はこういう薬はそういう仮説に基づいて生成される訳では全然なく、ただいろいろ作って試しで効いたもの…