2009-02-17から1日間の記事一覧

血と言葉―被精神分析者の手記/マリ・カルディナル

精神分析を扱った小説というと何を思い浮かべるでしょう?三島由紀夫の「音楽」?、森村誠一の「精神分析殺人事件」?、それとも水上呂理の「精神分析」? 本書はフランスの作家、マリ・カルディナルによる自伝的な小説です。あらすじは精神科医の斎藤学氏が…

ジョージ・ブッシュの精神分析

原題は"Bush on the Couch"。精神分析家で医師の著者はさまざまなデータからブッシュ元大統領を、ADHD、パラノイア、サディズム、軽度のトゥレット障害、現実と妄想の区別がつかない、未治療のアルコール依存などの深刻な問題を抱えていると診断。アメリカ精…

マリリン・モンロー最後のセッション

マリリン・モンローが精神分析を受けていたというのは有名な話ですが、特に最後の分析家、ラルフ・グリーンソンは精神分析の教科書的書籍を執筆する一方で、分析的なセッティングを逸脱し、マリリンに対し時間外のセッションを設け、娘として再養育しようと…

気になる本

土居先生の新刊が絶賛再開中の心理学の本(仮題)で取り上げられてました。うおォン,俺はまるで人間火力発電所だ〜御大低血圧席捲中 - 心理学の本(仮題)世界乳幼児精神保健学会はビデオ参加でしたけど、やっぱり土居先生はおいてなお凄いね。チェック、チェ…

ジル・ド・ラ・トゥーレット患者に撃たれる

トゥーレット症候群で有名なフランスの精神科医、ジル・ド・ラ・トゥーレットは、これも有名な精神科医のジャン・マルタン・シャルコーの弟子に当たり、サルペトリエール病院でヒステリーの患者に催眠療法を行っていました。1983年の12月6日、この催眠療法に…