精神分析という営み/藤山直樹

 患者さんに殴られたり、患者さんを「無脳児」と思っちゃったり、患者さんの胸の谷間が見えちゃったり、(もちろんそんなことばかりではありませんが)というような普通ではなかなか書けない精神分析という営みを赤裸々に語りつつ、そうした難局をオグデンの分析的第三項やウィニコットの可能性空間の概念を利用することで、文学的にまで高めるという得難い論文集です。それにしても、やっぱり「夜の営み」を連想しちゃうタイトルですね・・・

精神分析という営み―生きた空間をもとめて
藤山 直樹

岩崎学術出版社 2003-09
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