ラカンの仕事/Bice Benvenuto ロジャー・ケネディ

 原題は"The Works of Jacques Lacan" workが複数だから「仕事」というより「著作」と訳すべき。内容もラカンの主著作を解説している。版元の意向でこういうタイトルにすることもあるかもしれないが、解説でふれたほうがよいでしょう。
 著者のひとり、ベンヴェヌートはイタリア系の女性ラカン派分析家。(イタリア語で Benvenuto は welcome の意)タヴィストックで教育を受け、ロンドンで開業している。

  • p.95 ハンナ・シーガルの『Klein メラニー・クライン入門』 "Klein"と『メラニー・クライン入門  Introduction to the Work of Melanie Klein』は、まぎらわしいけれど別の本。後者は邦訳もされているクライン理論の入門書。前者はクラインの生涯を追った伝記的著作。こっちの単数形の "work" はまさにメラニー・クラインの「仕事」。

ラカンの仕事
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