物語としての家族/Michael White & David Epston

 ナラティヴ・セラピーの原点。原題は ”Narrative Means to Therapeutic Ends” で邦題とはずいぶんズレがある。まあ訳された1992年時点では「ナラティヴ」とタイトルにいれてもみんなわからないだろうからしょうがないけど。直訳すれば「治療目的につながる物語的手段」 。訳は全体に固く、こなれていない。
 フーコーの引用が多いね。


 サリーは、次の面接に出席し、手紙がもう一度読まれると、私たちは一緒に泣いた。
 どこかで泣くセラピストは・・・という話が出てたっけ?ここらへんがナラティヴのあり方。サリーは自分の娘たちに性的虐待を加えていた夫が自殺した後、解離症状を示していた女性。エプストンは招待状にも力を込めているね。
 クライアントの住所入りというケースレポートにもびっくりする。

物語としての家族
物語としての家族マイケル ホワイト デビット エプストン Michael White

金剛出版 1992-05
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