パーソン・センタード・セラピー―フォーカシング指向の観点から/キャンベル・バートン

 精神分析だと深層心理学、自我心理学、対象関係論、自己心理学ラカン派などなどさまざまに分派活動が行われて、こいつをまるごと精神分析と呼んでいいの?という感じなので、つい他の学派は一枚岩のような感じがしてしまいますが、パーソン・センタード・セラピーにもロジャーズの3条件を遵守する純正派とフォーカシングの体験過程派があるようです。
 自分の体にきいてみるフォーカシングは、外在化のようでありながら外在化されるのが体の中(内在化?)というところがとてもユニーク。筆者のパーソン・センタード・セラピーは「指示的である」という挑発的な発言にも好感を持ちました。

パーソン・センタード・セラピー―フォーカシング指向の観点から
パーソン・センタード・セラピー―フォーカシング指向の観点からキャンベル パートン Campbell Purton 日笠 摩子

金剛出版 2006-09
売り上げランキング : 188550

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
セラピープロセスの小さな一歩―フォーカシングからの人間理解
カウンセリングの条件―クライアント中心療法の立場から
フォーカシング
カール・ロジャーズ静かなる革命
人間尊重の心理学 新版―わが人生と思想を語る