臨床家とネクタイ

 日本心理臨床学会の学会雑誌「心理臨床の広場」第二号は高石浩一先生(はてなキーワード化されてるのですね!)の女装などいろいろ見所はありましたが、松木邦裕先生がまた身だしなみのことを書いてましたね。イギリスの精神分析家はケースメント先生などきちんとした格好をしていると。まあぼくなんかは明らかにもっと身だしなみを気をつけた方がいいのは明白ですが、ただイギリスと日本のサイコセラピー事情を考えるとそれは単なる経済的な格差を表しているのではという気もしてきます。一般に、経済的に豊かなほど身だしなみがしっかりしていますからね。
 開業のサイコセラピストはやはり社会的な信用を服装で演出しなければなりませんし、そうした経済的な安定を保つのにはスーパーヴィジョンやら訓練分析なども大きな比重を占めているでしょう。何よりイギリスは階級社会の国ですからね。まあともかく何でも心理的な要素だけに還元するのはちょっとどうかと思います。
 まあ、それも今回のUKの心理療法規制でどのように変わるのか・・・。