脳科学研究とラングスのコミュニカティブアプローチ「境界性パーソナリティ障害―疾患の全体像と精神療法の基礎知識/小羽俊士」

 小羽先生とはぼくのほうがちょっと年上ですが、ほとんど同世代でパソコン通信からブログへという流れも同様です。直接お会いしたことはないのですが、お金ないときに洋書を貸していただいて読ませていただいたこともありました。(オグデンの「投影同一化と精神療法」!)


 今も力動的精神療法にとらわれない柔軟でエビデンスを重視した視点から興味深いブログを書かれていますけど、本書はブログにもあるような脳科学的な視点から見た境界性パーソナリティ障害入門であるとともに、小羽先生のもうひとつの専門のロバート・ラングスのコミュニカティブ精神療法の良質な入門書ともなっています。


p.175 ハートマン Hertman,H. レファランスがないので確認できませんが、自我心理学者のハインツ・ハルトマン Hartman のことでしょうか。

境界性パーソナリティ障害―疾患の全体像と精神療法の基礎知識
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