「ネグレクト児の臨床像とプレイセラピー/坪井裕子」

 博士論文の書籍化ですね。他者評価及び自己評価によるネグレクト児の臨床像とプレイセラピー。
 プレイセラピーは3事例。一件目はネグレクトもあるのでしょうけど、どっちかというと身体的虐待の事例ですね。まあ、いろいろアセスメントするのは必要なんでしょうけど、親から abuse されている子どもたちですから、あんまり研究的な方に重きが行くと再び abuse が繰り返されることになります。
 だからこの子が治療契約きちんとしないでアセスメント取る気でいるセラピストに「そんな話聞いていない」って怒るのは凄く健康な部分だし、「カウンセリングやっている子とやっていない子がいるのはなぜ?」っていう質問はすごく大事。これに対するセラピストの応答を省略しちゃいけないと思います。
 でも子どもの健康さに助けられるって大事なことですね。

ネグレクト児の臨床像とプレイセラピー
ネグレクト児の臨床像とプレイセラピー坪井 裕子

風間書房 2008-10-31
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