孤独な天才 「尾崎翠/群ようこ」

 尾崎翠がどんなに天才だったかというと、よしもとばななが少女マンガ読んでなくて小説書いちゃったみたいな感じ?
 それだけ魂が先に進んでいるのに、体は戦前に拘束されていたら、頭痛薬の飲み過ぎじゃなくても頭おかしくなりますね。被害妄想的になって精神病院に入院するあたりのエピソードは痛々しいです。
 それでも夭折しないで筆を折りながらも生き続けたのは好きなところです。
 尾崎翠の『第七官界彷徨』未読だったらまず読んでみることをおすすめします。

尾崎翠 (文春新書)
尾崎翠 (文春新書)群 ようこ

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