「これがぼくらの五体満足/先天性四肢障害児父母の会」
精神科病院勤務時代の病棟やデイケアには指などがない患者さんが結構いた。プレスなどの仕事をしていて事故で指を失ってしまったのだ。最初慣れないうちは、やっぱり自分と違う体の形が異形のものに見えてしまう。ところが、慣れてくるとそういうのが個性に見えてきて、そのうち何とも思わなくなる。ほんとうにこういうのは慣れの問題なのだと思う。
これは先天性四肢障害児の写真と作文集。けんめいに周囲から期待される障害児を演じていた昔の自分を労ういまの自分。そういう昔の自分を現在からふり返るコメントも良い。
これがぼくらの五体満足 | |
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