すでに開始されている塩野七生の『十字軍物語』の序章。
イラク戦争って結局十字軍の愚かな反復だったんではないかと思ってしまいました。
十字軍なんてもう何次まであったか忘れてしまったレベルです。
神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ二世によって率いられた第6次十字軍が、一滴の血も流さず、外交交渉だけでエルサレム、ベツレヘム、ナザレを獲得し、10年間のイスラム・キリスト不可侵条約を締結するという、現代であればノーベル平和賞級の成果をもたらしたのにもかかわらず、異教徒の血を流さなかったという理由でローマ法皇が認めず、この本でもドレは一枚も挿絵を描いていないというのを読んで、暗澹とした気持ちになりました。
絵で見る十字軍物語 | |
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