自然な食事でうつ回復(だそうです) 「自分の「うつ」を治した精神科医の方法/宮島賢也」

 その方法のひとつがナチュラル・ハイジーン(オーソパシー)と呼ばれる食事療法だそうです。


Orthopathy - Wikipedia, the free encyclopedia


 ナチュラル・ハイジーンは自然食主義で、きれいな空気、十分な水、健康的な食事、日光浴、運動、健康的な精神生活を推奨します。(日光浴以外はまあそのとおりですね)。感染による疾病を否定し、薬をすべて否定、生で食べることを推奨し、水のみの断食を推奨、食物の食べ合わせ(著者も果物を他の食べ物と一緒に食べると体の中で腐敗すると書いています。)を問題にする、ここらあたりが問題ですね。


Herbert M. Shelton - Wikipedia, the free encyclopedia

 
 このナチュラル・ハイジーンの提唱者、ハーバート・シェルトン。奥さんはカイロプラティックをやっていたそうです。
 断食療法はマハトマ・ガンジーにも大きな影響を与えたとか。
 無許可で医業を行ったと言うことで何度も逮捕されています。経営していた断食道場みたいなところで死者が出て逮捕はされるものの結局不起訴。結局、断食道場で心臓発作でなくなった人がいて、その訴訟に負けて断食道場は解散になったらしいです。
 晩年はパーキンソン病になり、自然食で健康なはずだったマスターの姿に、信奉者はショックを受けたそうです。


 著者の勧める食事法はそこまで極端なものではないですが、抗生物質は飲まない方がいいとか、朝食は抜いた方がいいとか、ちょっと読んでいると心配になりますね。
 やはり自分の体験を過度に一般化したらよくないと思います。


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