関与と観察/中井久夫

 中井久夫先生の第5エッセイ集。今回のメインテーマは戦争です。
 ここら辺の臨床感覚がやっぱり常人とは違うなというところ。


 私は、初診時にはしばしば、肉や魚から、好きな果物、飲み物、お菓子、好きな地方、法学、天候、季節、色彩、好みのスポーツ、ホビー、ひいきの俳優、力士などを一通り聞く。
 土居健郎先生の切っ先鋭い言葉

 欧米の教育分析は日本の家元制度に堕している
 はやっぱり素敵。「ラカンはguru(導師)」っていうのも面白い。中井先生が土居先生から伝え聞いた部分は、土居先生が原稿に朱を入れたっていうのがやっぱり凄いね。
 フロイトの文体はトカイ・ワインか・・・少々甘すぎる気もするけど・・・・
 

関与と観察
関与と観察中井 久夫

みすず書房 2005-11
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
時のしずく
統合失調症からの回復
戦争ストレスと神経症
発想の航跡〈2〉
精神医学エッセンス

Understanding Amae: The Japanese Concept of Need-Love (Collected Papers of Twentieth-Century Japanese Writers on Japan)
Understanding Amae: The Japanese Concept of Need-Love (Collected Papers of Twentieth-Century Japanese Writers on Japan)Takeo Doi

University of Hawaii Press 2005-06
売り上げランキング : 1,498,768

Amazonで詳しく見る
by G-Tools