クロルプロマジンなど向精神薬の開発により、統合失調症の治療可能性が大きく開けた・・・という
「歴史的事実」はよく語られることですが、著者は向精神薬の導入が統合失調症の回復率に大きな影響を与えていないこと、退院を促進もしていないことを疫学的なデータを用いて主張しています。
SSRIといい向精神薬といい、こういう本を読むと何を信じていいかわからなくなりますが、おそらくは行きすぎた脳生理学的万能主義への警鐘と言うことなのでしょう。
統合失調症からの回復 | |
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