自我分裂/神崎仁


内容(「BOOK」データベースより)
六本木での長年の臨床現場で多くの「心の闇」を視つづけてきた著者が精神分析の現在に新たな地平を切り拓くフロイト、対象関係論、現象学を駆使して人間の深淵に迫る冒険の書
内容(「MARC」データベースより)
現代社会を生き抜くうえで、自我の崩壊の過程を「洞察する」ことは、最大の武器である-。精神分析の現在に新たな地平を切り拓き、フロイト、対象関係論、現象学を駆使して人間の深淵に迫る冒険の書

目次
二つのエディプス状況
三つの口唇期―心的構造の再定式
自我理想と理想自我
ファリックマザーとアッティスコンプレックス
心的抑圧の四段階と五つの心の地層
退行と神経症的防衛
現象学的、反精神医学的考察
実存拘禁
競争と価値―社会学的考察
人間魂の影に潜む祭祀的なもの―人類学的考察
夢の分析
内的現実の外面化
変容へのアプローチ

 奇書。フェアベーン理論を基礎にしながらも、死の衝動と共存し、原光景はファリック・マザーに置き換えられる恐い世界。筆者は外来での短時間の精神分析的セッションを実践しているらしい。あとがきで精神分析のプロパーからは痛烈に批判されるのではと書いているけれど、恐らく黙殺されるのでは。

  • P.141 集合的なな

自我分裂
自我分裂神崎 仁

夏目書房 2006-02
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