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タイトルの勝利かな。有床の精神科診療所である上尾の森診療所の精神科医の院長と、心理職の副委員長・事務長、他のスタッフによるコラボレーションの記録。
目次
はじめに 佐藤順恒
プロローグ 佐藤順恒 山田 均
出会い/開業に向けて/上尾の森診療所のコンセプト
第一章 上尾の森診療所という試み
第一節 開設前
上尾市の風景 /住民の反対/上尾の森診療所の概要 /初期の職員配置/大切なパンフレットの役割/オープニングパーティー
第二節 初期・開設から桶川分院開設まで(平成六年四月〜)
真新しさの中で/初期の入院病棟/病棟の一日の様子/ハート倶楽部・上尾」の立ち上げ /外来の混雑
第三節 桶川分院開設(平成九年四月〜)
桶川分院開設準備/桶川分院開設/ティーパーティーの試み/ティーパーティーの様子/デイケアの開始/小児相談室
第四節 本院増開設(平成十五年〜現在)
走り出したら止まれない/増改築後の外来/増改築後の病棟/本院のデイケア/社会福祉法人あげお福祉会」の誕生/ 上尾の森診療所 ―― 今後の展望
第ニ章 それぞれの持ち場から
患者さんと医師をつなぐ 受付事務 北畠恵子/家守の歩み 臨床心理士 石井里美/カウンセリングについて思うこと 臨床心理士 福嶋裕子/生活共同体としてのデイケア 臨床心理士・精神保健福祉士 大丸一成 精神保健福祉士 結城彩乃/緩やかな病棟 看護師 依田ひろ美・野本 勉/体を張る心理士の卵 看護助手 須賀雅浩/診療所のお母さん 厨房 高橋絹子・辻井なつ子/ 医薬分業について わかば薬局 岩永和巳
第三章 上尾の森診療所における臨床 ―― 医師の立場から 佐藤順恒
第一節 開業当初の臨床実践
外来治療/入院治療
第二節 現在の臨床実践
外来診療/デイケア/小児精神科外来/入院治療/主婦の「うつ病」/「人格障害」―― 特に思春期境界例/摂食障害/引きこもり ―― 家庭内暴力
第三節 私の臨床についての考え方
上尾の森診療所までの道程/疾病・治療モデル ―― こころの病気と治療/上尾の森診療所における「臨床実践論」
第四節 上尾の森診療所の周辺
あげお福祉会/子どもの問題/埼玉精神神経科診療所協会
第五節 医師として、経営者として、人として
経営について/人として ―― 地の利と時の運
第四章 上尾の森診療所における臨床 ―― 心理士の立場から 山田 均
常識的な社会人であること/常識」についてもう少し考えてみる/心理臨床を考えてみる/臨床理論について考えてみる(一)/臨床理論について考えてみる(二)/謙虚に「医学」について考えてみる/心理臨床に対して「腹をくくる」こと/心理臨床における「姿勢」について/心理臨床における作法やマナーについて考えてみる/ 経営者として上尾の森診療所の活動を考えてみる
エピローグ 佐藤順恒 山田 均
おわりに 山田 均
精神科病院勤務時代を思い出しました。当時はまだまだ北関東の精神医療も精神病院中心でしたけど、ちらほらと大きな精神科病院を辞めて開業される先生が出てきてましたね。でも有床の精神科診療所は確かに珍しい。
心理職の権限が強いってのも、三枚橋を思い出させて懐かしい感じです。
病棟の入院患者さん対象の集団精神療法グループのレクとして、心理職2名だけつきそって患者さんを連れてバンに乗って一泊旅行なんて行ってましたね。古き良き時代って感じです。
ゆるゆる病棟―精神医療の新しい可能性を求めて | |
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