『心の専門家はいらない』の著者にて歌手小沢健二(小澤健司)の母上の小沢牧子氏。まあ彼女の専門性否定っていうのはなんだか語るだけむなしいという感じなんだけど、やっぱり捉えるとするならば「転向」問題という気がする。
小沢健二2万字インタビュー http://www5a.biglobe.ne.jp/~stc/ozawa-2manzi.html
「それで5歳くらいで帰ってきて、日本の幼稚園に入るんですよ。いちおうキリスト教の幼稚園にドイツ時代から繋がって入るんだけど、もう合わないんですよ。なんかで全然つまんなくなっちゃって。そんで近所にもう1人幼稚園に行かない子が居て、その子んちへ行って『ポンキッキ』とか見たりしながら過ごしてたんだよね。何でその子んちで『ポンキッキ』見てるかっていうと、うちの両親はもう研究に没頭してるしさ(笑)。母親は心理学の先生で、もうロールシャッハ・テストとかの偉い人で、僕にやったりするわけ」
こちらのブログで知りました http://blog.livedoor.jp/hal_e_gina/archives/15785831.html
元々日本の臨床心理学の中心の学会は日本臨床心理学会だったけれど、学生運動の際に資格問題を巡って学会は混乱。大学関連の偉い先生はだいたい離脱。そのご日本心理臨床学会を作る。
資格反対の少数派が日本臨床心理学会に残ったけれど、国家資格化を巡って再分裂、資格賛成派が現在の日本臨床心理学会、資格反対派が日本社会臨床学会を立ち上げ。小沢牧子氏は日本社会臨床学会の中心人物。
そう思うとおしゃれな音楽(? ていうか、あんまり聞いたことがないのでわからないけど)で一世を風靡した彼のこういう動きもやっぱり転向の一表現としてみたくなる。
[小沢健二] 社会臨床学会の学習会に出席
http://natalie.mu/news/show/id/1926
まあ、そもそも祖父の小澤開作は満州で活躍した民族主義者、叔父さんの小澤征爾の「爾」は
板垣征四郎と石原莞爾から一文字ずつもらったというのだから、転向を巡る宿命でもあるかのような気もしてくるが。
と思っていたらマ儿コたんのつぃったーから『完全自殺マニュアル』の鶴見済氏が小澤健司関連記事を書いているというのを知った。読んでみようか。
http://tsurumitext.seesaa.net/article/87878878.html