自傷行為の本もたくさん出ていますが、これもいい本でした。ベスト5に入れそびれました。
松本先生が訳したファヴァッツァの本も面白かったんだけど、ちょっと精神病圏のハードな自傷行為が多すぎて日本の現状に生かすと言うには今ひとつでしたが、この本は平易な語り口でわかりやすく書かれています。
特に自傷行為が基本的には生きるための行為だけれど、繰り返すことによって自分を傷つけることになれ既遂自死へのリスクを高めてしまうこと、解離と自傷との関係など、大事なポイントが押さえられています。
特に他者の注目をひくために行われる自傷行為はむしろかなり少数だと言うことは、プロでもちょっと忘れがちな大事なことですね。