発行日は震災の2日後。以前書かれたものの再録なんだけれど、精神病、人格障害、神経症という病態水準を津波と人間の関係に喩えている部分が何ともいえない感じ。津波=龍の被害になすすべもなく翻弄されるのが精神病水準、時折龍に喰われたりしながらも、龍とともに戯れているのが人格障害水準、高い防波堤を築いて海に龍がいることも否定し、災害防止にとらわれるあまり生のエネルギーが低下してしまうのが神経症水準・・・。
執筆中に起こった時事問題や、『1Q84』など読んでいる本のことが挿入されているあたりもおもしろいところ。草薙君の全裸事件のユング派的解釈も載っていたり。
私説・臨床心理学の方法―いかにクライエントを理解し、手助けするか | |
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