2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~

ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~/三上延 読んだけど載せ忘れていた。江戸川乱歩編。物語もいよいよ後半ですか。ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)三上 延 アスキー・メディアワークス 2013-02-22売り…

「ポップ・アート」/「クリスト」/「ベン・シャーン」/「セゾン―季節のなかで―葉祥明メルヘン画集」

ポップ・アート/ジェイミー ジェイムズ Jamie James 歴史的な文脈から切り離してしまうとまったく面白くないものばっかりだね。ポップ・アート (アート・ライブラリー)ジェイミー ジェイムズ Jamie James 西村書店 2002-10売り上げランキング : 595923Amazo…

パリの肖像―ナダール写真集

パリの肖像―ナダール写真集/フェリックス・ナダール ポール・ナダール ボードレールと交流があってあの有名な写真を撮ったのが写真家ナダールなんだね。出口裕弘が序文でナダールの長命を強調しているけれど、確かにユイスマンス、ボードレール、コクトーを…

ベル・エポック―ナダール写真集

ベル・エポック―ナダール写真集 1900年前後のファッショナブルな女性たち。基本的には時代を感じさせる写真が多いが、巻頭に持ってくるだけあってローラン・ゴスラン夫人はかなりゴスで美しい。ベル・エポック―ナダール写真集ポール・ナダール 立風書房 1985…

「大正・昭和の乙女デザイン―ロマンチック絵はがき」/「夢想 (アートルピナス)」/「大正ロマン手帖---ノスタルジック&モダンの世界」/「アール・ヌーヴォーのグラフィック―世紀末芸術の世界」/「岡本太郎 神秘」/「カエル 嫌われ者たちのララバイ」

大正・昭和の乙女デザイン―ロマンチック絵はがき/山田 俊幸 永山 多貴子 竹内 貴久雄 特筆すべきはやはり加藤まさをの描く妖精の素晴らしさ。どうして今までこんなに知られてなかったんだろう。夢二クラスの注目を浴びていい作家でしょうに。大正・昭和の乙…

「ニッポン現代アート」/「スーパーフラット」/「乙女モダン図案帖」/「幻都バンティアイ・チュマールの神々」/「折元立身の仕事」

ニッポン現代アート/高階秀爾 講談社のPR誌「本」の表紙を飾った現代アート。前作の「日本の現代アートをみる」のメンツが草間彌生、横尾忠則、山口晃、会田誠だったのを考えれば小粒なのはしょうがないか。奈良美智の彫刻を使ったカヴァーはこちらの方が秀…

松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦。

松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦。/松岡正剛 たった一回いって清水真理の球体関節人形の写真を撮ってきただけで終わっちゃいました。 こういう書店がイベントとしてしか成立しない悲しい国日本。松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦。松岡 正剛 青…

イシイ・タカシの世界

イシイ・タカシの世界/石井崇 原色でデフォルメされたヨーロッパの風景。イシイ・タカシの世界石井 崇 講談社 1994-11売り上げランキング : 773506Amazonで詳しく見るby G-Tools

女性アーティストの肖像

女性アーティストの肖像/松本路子 草間彌生、合田佐和子、ニキ・ド・サンファル、ローリー・アンダーソン、ソフィ・カル、シンディー・シャーマンなど女性アーティストを題材にした写真集。Portraits―女性アーティストの肖像松本 路子 河出書房新社 1995-12…

美少女の伝説―よみがえれ!抒情画

美少女の伝説―よみがえれ!抒情画/やなせたかし やなせたかしさんはほんとに叙情画好きなんだね。 竹久夢二、高畠華宵、吹谷虹児、加藤まさを、中原淳一、松本かつぢ、藤井千秋、藤田ミラノといった古典的な叙情がから、林静一、東逸子、おおた慶文、味戸ケ…

「もうひとつの内藤ルネ」/「ヤン・ファーブル×舟越桂―Alternative Humanities」

もうひとつの内藤ルネ/内藤ルネ 70年代にもう金子國義風のゴシックロリータを描いていたんだね。こういう幻想的な方向の絵ももっと描いて欲しかったな。もうひとつの内藤ルネ内藤ルネ 増田セバスチャン パルコ 2012-06-04売り上げランキング : 697100Amazon…

「こんにちは! マドモアゼル」/「内藤ルネ―少女たちのカリスマ・アーティスト」/「メトロポリタン美術館の猫たち」/「旅へのいざない―三岸節子ヨーロッパデッサン集 1954‐1989」/「1930―伊藤熹朔画集」

こんにちは! マドモアゼル/内藤ルネ 内藤ルネが26歳の時に出した一人雑誌。ほんとうに好きなものを詰め込んだ感じ。堀辰雄、コレット、清少納言、オシャレなこもの、ハイジやアリスの人形。 この本が復刻されてすぐ内藤ルネは亡くなっちゃったんだね。巻末…

ルドルフ・シュタイナー 遺された黒板絵

ルドルフ・シュタイナー 遺された黒板絵/ルドルフ シュタイナー ヴォルフガング ペーント コンラート オーバーフーバー ヴァルター クーグラー ワタリウム美術館 シュタイナー教育が色彩を重視するっていうのは何となくは知っていたけれど、この本を見ると…

「ジャクソン・ポロックとリー・クラズナー」/「もっと知りたい曾我蕭白―生涯と作品」

ジャクソン・ポロックとリー・クラズナー/イネス・ジャネット エンゲルマン Ines Janet Engelmann ジャクソン・ポロックというとドリッピングやポーリングといった技法を使った抽象画のイメージしかなかったんだけれど、それ以前に描いていた具象画は初めて…

「江神二郎の洞察」/「少女時代によろしく」/「命の軌跡―堀文子画文集」/「バルビエ・コレクション〈1〉FASHION CALENDAR 1922‐1926」/「聖家族 1993―高山辰雄画集」

江神二郎の洞察/有栖川有栖 アリス−マリアシリーズ、いや江神二郎シリーズ?もあと長編、短篇集一冊ずつで完結ですか。 いまだに織田と望月の区別がよくつかないくらいのいいかげんな読者ですが、感慨深いですね。江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)有…

「なめらかで熱くて甘苦しくて」/「パウル・クレー」/「グスタフ・クリムト」/「アンリ・マティス ジャズ」/「田村セツコ」/「高畠華宵」/「藤田ミラノ」/「空想皇居美術館」/「ウィリアム・モリスのデザイン」/「ウィリアム・モリスの壁紙デザイン」

なめらかで熱くて甘苦しくて/川上弘美 死のモチーフが全体を貫く短篇集。しかし、発表時期は5年にわたりやや統一感にはかける印象。最初の短篇 "aqua" はちょっとレイモンド・カーヴァーを連想させるタッチでとってもよかったけれど、ちょととそのテンショ…

「さんさん録」/「ドーダの近代史」/「高畠華宵・美少年図鑑」/「光の方へ」

さんさん録/こうの史代 自分がじじいになったせいかいろいろ身につまされます。妻に先立たれた男、参平の息子夫婦との同居生活。亡くなった奥さんのおつう、奥さんの礼花さん、いい味を出している虫好きの孫、乃菜ちゃん、そしてちょっと気になる女性仙川さ…

「Toulouse―Lautrec」/「鳥の博物誌」/「魔法のホウキ」/「歌い手デビューしちゃいなよ☆」/「ギターで弾き語る ボカロ神曲を集めてみた。」

Toulouse―Lautrec/Douglas Cooper ロートレックって幼少時の怪我が原因で身長が152cmしかなかったんだってね。知らなかった。 コミカルな描写をみると、日本の浮世絵とか好きだったんだろうなと思う。 アルコール依存と梅毒のためにサナトリウムにはいったり…

「アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集成」/「竹久夢二写真館「女」」/「東京観音」/「乱歩―夜の夢こそまこと」/「戦争で死んだ兵士のこと」/「Cut―1985-1998」/「カムイの海」/「月を追いかけて」

アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集成 クールなカルティエ・ブレッソンの写真集に映り込んだ日本映画「ちんころ海女っこ」のポスターに思わずググった。煽り文句もいい「ちいさい浜辺に、でっかいヒップ もっこりバストがユーラユラ 磯のアワビが泣いてい…

「空想の建築」/「大正イマジュリィの世界」/「画狂人ホルスト・ヤンセン」/「天地創造」/「うすあじ」/「石ノ森章太郎美女画集 GIRLS 2nd.」/「エドワード・ホッパー 」/「鶴田一郎作品集」/「万葉恋歌」/「新しい世界」/「天使のたまご 少女季」

空想の建築/町田市立国際版画美術館 建築デザインは描かれた段階ではみんな空想のものなんだよね。ピラネージ、ジョン・マーティン、ナポレオンのエジプト研究から野又穣までというとても魅力的な空想建築の流れ。空想の建築町田市立国際版画美術館 エクス…

「肉筆幽霊画の世界」/「ヒャエル・ゾーヴァの世界」/「カシニョール」/「カシニョール 魅せられた夢」/「森本草介画集」/「ジョージア・オキーフとアルフレッド・スティーグリッツ」/「エドワード・ホッパー」 /「ヘンリー・ムア」

肉筆幽霊画の世界/安村 敏信 幽霊画満載。ちょっとサイズは小さいけれどともかく絵に焦点を当て続けているところに好感が持てます。 やっぱり好みは芦雪が応挙の幽霊画を模写したものと月岡芳年の姑獲鳥。肉筆幽霊画の世界安村 敏信 新人物往来社 2013-03-2…

「平塚らいてう」/「スカート」/「ホライズン・ブルー」/「アカシアの道」/「マンガでやさしくわかるNLP」/「ニキ・ド・サンファル」/「ラカンの殺人現場案内」/「ボクのせいかも・・・・・・: ―お母さんがうつ病になったの―」/「女の子のセイフティブック―からだとこころをまもる」/「わたしがあなたを選びました」

平塚らいてう−孫が語る素顔/奥村直史 著者の奥村さんとはすでに退会した日本臨床心理学会で面識があったんだけど、平塚らいてうの孫だなんてことは全然知らなかった。最近知人からそのことを聞いたので、さっそく読んでみた。 平塚らいてうっていうと「原始…

超楽! 古事記 国生みから日本建国までマンガで読む歴史書

超楽! 古事記 国生みから日本建国までマンガで読む歴史書/庭猫 もる 中二病的マンガ古事記。それにしてもスサノヲといいヤマトタケルといい日本人のヤンキー好きは古代からだね。超楽! 古事記 国生みから日本建国までマンガで読む歴史書 (単行本コミックス)…

「岩田専太郎」/「少女雑誌ふろくコレクション 」/「とりもふ」

岩田専太郎 戦前から戦後にかけて生涯6万枚にもわたる挿絵を描き続けた岩田専太郎のムック。三島由紀夫の「音楽」、谷崎潤一郎の「痴人の愛」など傑作多いね。岩田専太郎 (らんぷの本)松本 品子 弥生美術館 河出書房新社 2006-01-06売り上げランキング : 328…

「あしたの少女たち―抒情画家、藤田ミラノの世界」/「満月の夜の伝説」/「出ない順 試験に出ない英単語」

あしたの少女たち―抒情画家、藤田ミラノの世界/藤田ミラノ 中原淳一が描く女の子をもうちょっと細長くして、少女マンガの眼にした感じ?ミラノという名前ですけど、パリに渡って活躍した方なんですね。あしたの少女たち―抒情画家、藤田ミラノの世界藤田 ミ…

「島成園と浪華の女性画家」/「日本の「人魚」像―『日本書紀』からヨーロッパの「人魚」像の受容まで 」/「アイテムで読み解く西洋名画」/「ハンガリアン狂詩曲」/「ふたごの王様」

島成園と浪華の女性画家/小川知子 かつては大阪を中心に女流の日本画家が多く活躍していた。島成園もそんな女流画家の一人。 そのプロフィールを読んでいると、結婚後に世間から酷評され・・というあたりに何だか既読感が。 ぐぐってみたら牧野修の「大正二…

「魔性の女挿絵集 ---大正〜昭和初期の文学に登場した妖艶な悪女たち」/「ATOKATA (あとかた)」

魔性の女挿絵集 ---大正〜昭和初期の文学に登場した妖艶な悪女たち/中村圭子 大正ファム・ファタルですね。こうやってみるとビアズリーの影響は大きいな。 「実在した魔性の女」(ちょっと失礼な表現ですね)として取り上げられていた平塚らいてうのお孫さん…

地球遺産 巨樹バオバブ

地球遺産 巨樹バオバブ/蟹江 節子 吉田 繁 「星の王子さま」で有名なバオバブの木の写真集。バオバブには9種類あって、アフリカとオーストラリアにだけ自生する。オーストラリアのバオバブは動物と同じように独自の進化をした種で、アフリカ大陸の種も一つ…

大人のウルトラ怪獣大図鑑

大人のウルトラ怪獣大図鑑 ウルトラ怪獣、っていう表現は納得がいかない。ウルトラっていう敵の属性でなんで呼ばれなきゃいけないの。大人のウルトラ怪獣大図鑑 (マガジンハウスムック)マガジンハウス マガジンハウス 2012-09-26売り上げランキング : 108583…

「雪舟筆牧牛図 (みる・しる・しらべるコレクション)」/「立ちつくす山―舟越桂作品集」

雪舟筆牧牛図 (みる・しる・しらべるコレクション) 雪舟の「牧牛図」をそのタッチ、テーマ、歴史、文化的背景などさまざまな角度から考えて観る。雪舟筆牧牛図 (みる・しる・しらべるコレクション)山口県立美術館 高橋 範子 オクターブ 2006-10売り上げラン…