マンガ

「コペルニクスの呼吸 2/中村明日美子」

1を読んでからだいぶ日が経ってしまいましたが、完結編の2をやっと読みました。サーカスという舞台にふさわしく、退廃的で耽美的な雰囲気の中ながらも、主題は出発点へと戻りゆき喪失と喪の仕事がなされて青年は成長へと向かいます。コペルニクスの呼吸 (2) …

「春ノ虫虫―田村マリオ短編集/田村マリオ」

いきなり死刑囚の少女の人体改造をまかされた青年という奥歯さんの好みそうなテーマ。「ラカン」という短編は他者の欲望とか、原光景のことを意識しているのかな。春ノ虫虫―田村マリオ短編集 (F×COMICS)田村 マリオ 太田出版 2003-10-24売り上げランキング :…

「蛇苺の庭/近藤ようこ」

女系の家庭で反復される家族病理とその終焉まで。蛇苺の庭 (Mag comics)近藤 ようこ by G-Tools

「トラウマ・ヒーロー総進撃! /植地 毅 大西 祥平 大久保 太郎」

ジョージ秋山、藤子不二雄A、手塚治虫のダークな作品から、カルトB級ホラーまで。 そういえば好美のぼるのへんな妖怪クイズの本を持ってたな。トラウマ・ヒーロー総進撃! (マンガ地獄変)植地 毅 大西 祥平 大久保 太郎 水声社 1998-02売り上げランキング : 2…

「ホラーマンガの逆襲―かえるの巻/唐沢俊一」

戦前のマンガなんか見るとコマの順番が今とは違ったりして読みにくかったりする。いろいろなジャンルにおける約束ごとがすこしずつ形成されていってそのジャンルの文法ができていくわけ。いまのマンガみたいに高度に発達した文法の世界になれていると、文法…

「雨月ものがたり/上田秋成 風忍」

あの「北斗の拳」のずっと前に秘孔を格闘マンガに取り入れていた「史上最強の男 竜」の風忍による「雨月物語」のマンガ化。様式化されたマンダラみたいな構図が懐かしいです。 雨月ものがたり上田 秋成 風 忍 by G-Tools

「マンガでわかるはじめての統合失調症」

外在化路線で統合失調症も向精神薬も擬人化されています。マンガ家の方のお父様も統合失調症だったのですね。マンガでわかるはじめての統合失調症佐俣 由美 肥田 裕久 by G-Tools

「マンガけもの道 まんだらけ中野店副店長の珍作発掘探訪/岩井道」

まんだらけの中野店副店長による珍作マンガ紹介。さすが、まんだらけ、ほとんど見たことも聞いたこともないような珍作奇作がいろいろ紹介されていておかしいです。マンガけもの道 まんだらけ中野店副店長の珍作発掘探訪岩井 道 扶桑社 2010-08-11売り上げラ…

「テルマエ・ロマエ Ⅲ/ヤマザキマリ」

温泉はいりたい。テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)ヤマザキマリ by G-Tools

「聖☆おにいさん 7/中村光」

ぴゅん氏本。何か随分薄いね。聖☆おにいさん(7) (モーニングKC)中村 光 by G-Tools

「読経しちゃうぞ!/村田絹子」

ぴゅん氏本。若い神父と神主と僧侶のホモソーシャルな関係。読経しちゃうぞ! (フラワーコミックス)絹田 村子 by G-Tools

「宇宙兄弟 15/小山宙哉」

とりあえず15巻まで読みました。工学部親和性の高いお話しですね。うちの大学も宇宙関係のことやっているので、そのうちこのマンガを読んで大学を志望したという人が入学するようになるかも。宇宙兄弟(15) (モーニングKC)小山 宙哉 by G-Tools

「バカボンのパパ 腹巻の理/安恒 理」

マミさんの名言「円環の理」の元ネタ本(嘘)。 懐かしいマンガ紹介本ですがいまひとつつっこみが足りないような気がします。バカボンのパパ 腹巻の理安恒 理 文芸社 2002-08売り上げランキング : 1163196Amazonで詳しく見るby G-Tools

「ふうらい姉妹 第1巻/長崎ライチ」

なぜか姉妹二人暮らし、無職姉の優雅な妄想生活。おもしろかったです。ふうらい姉妹 第1巻 (ビームコミックス)長崎 ライチ エンターブレイン 2010-11-15売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 星屑ニーナ 1巻 (ビームコミックス) ぱら☆…

「西島大介のひらめき☆マンガ学校 マンガを描くのではない。そこにある何かを、そっとマンガと呼んであげればいい。/西島大介 さわやか」

対談本を読むのは苦手。従って戯曲なんかも読めない。誰が何言っているかわからなくなる。それから生徒たちのマンガも小さすぎて判別不能。それでマンガ部分だけ読んだ。西島大介のマンガは悪くないと思う。西島大介のひらめき☆マンガ学校 マンガを描くので…

「マンガでわかる!統合失調症/中村 ユキ 当事者のみなさん 福田 正人」

マンガによる統合失調症入門。漫画を描いている中村ユキさんは母親の統合失調症体験をエッセイマンガにして「わが家の母はビョーキです」の作者。やはり実体験があるから、エピソードにもリアリティがありますね。わかりやすくてお勧めです。マンガでわかる…

「神の子供/西岡兄妹」

聖別された特権を他者に死を与えることによって確認する神の子供の行く末。ギニョールな傑作。神の子供西岡兄妹 太田出版 2010-11-30売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 カフカ 《Classics in Comics》 この世の終りへの旅 死んでし…

「テルマエ・ロマエ II/ヤマザキマリ」

ぴゅん氏本。IがなくてIIから読んでしまいました。お風呂ねただけで長編マンガになってしまうなんて、銭湯文化のイタリアと日本、凄い。テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)ヤマザキマリ by G-Tools

「文科系女子のための少女マンガ案内/mille books」

少女マンガ好きの文科系女子が5冊ずつ好きなマンガを列挙+α。紹介ばっかりなのでビギナーとしてはちょっとストレスがたまります。 ぼくがあげるとすると、高野文子と岡崎京子は抜くとして、萩尾望都、大島弓子、山岸涼子、吉田秋生、佐藤史生から各一冊なん…

「荒川アンダーザブリッジ 1/中村光」

娘本。テレビでやってたアレですか。荒川アンダー ザ ブリッジ 1 (ヤングガンガンコミックス)中村 光 by G-Tools

「封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで/坂茂樹」

ほんとうにくだらない理由で生じた検閲されたマンガの数々。「ちはやふる」の作者の人のトレス疑惑とか、いろいろあったんですね。封印漫画大全坂 茂樹 三才ブックス 2009-10-09売り上げランキング : 278418Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 封印作品の…

「中国嫁日記 一/井上純一」

中国人の嫁をもらった同人マンガ家の毎日を描くエッセイコミック。だいたいネットで見てましたが、お見合いのくだりを読みました。おしあわせそうで良かったですね。中国嫁日記 一井上 純一 エンターブレイン 2011-08-12売り上げランキング : Amazonで詳しく…

「僕はアスペルガー症候群 (健康ライブラリー コミック版)/そろ 長谷川知子」

アスペルガー症候群のひとりの青年の問題行動から診断までを描く心理教育まんが。主人公は知的には問題がなく、こだわりが強く、周囲の人間の気持ちを想像することが苦手で、相手を批判しすぎたり、感情を爆発させて問題を起こしてしまうタイプ。主人公がち…

「坊主DAYS2 お寺とみんなの毎日/杜康 潤」

臨済宗のお寺の日常生活を描いたエッセイコミックの続編です。坊主DAYS2 お寺とみんなの毎日 (ウィングス・コミックス・デラックス)杜康 潤 新書館 2011-05-25売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 坊主DAYS (ウィングス・コミックス…

「天才 柳沢教授の生活 31/山下和美」

ぴゅん氏本。久しく読んでいませんでしたが、その間にいろんなことがあったようですね。表紙になっている猫と獣医の話が良かったです。天才 柳沢教授の生活(31) (モーニングKC)山下 和美 by G-Tools

「坊主DAYS/杜康潤」

僧侶の兄の修行を題材にしたエッセイコミック。作者の方、女性だったのですね。犬だったのでわかりませんでした・・・。坊主DAYS (ウィングス・コミックス・デラックス) (WINGS COMICS)杜康 潤 by G-Tools

「ふくふくにゃ〜ん NEW 6/こなみかなた」

ぴゅん氏本。いいね。猫のいる生活。ふくふくふにゃ〜ん NEW(6) (KCデラックス)こなみ かなた by G-Tools

「カフカ/西岡兄妹 フランツ・カフカ 池内紀」

池内紀訳のカフカを西岡兄妹がまんが化。巻頭のオドラデグの話、「父の気がかり」は文字数が少なくて、まんがと調和している感じですが、文字量が多くなってくるとちょっと文字過多という気がしてしまいました。雰囲気としてはいい感じですが。カフカ 《Clas…

「少年マガジンの黄金時代 ~特集・記事と大伴昌司の世界/週刊少年マガジン編集部」

週刊誌で毎週こんだけのクオリティの特集記事を出していたって凄いことだよね。もうちょっと大きな版で読みたかったです。少年マガジンの黄金時代 ~特集・記事と大伴昌司の世界~週刊少年マガジン編集部 講談社 2008-09-19売り上げランキング : 299997Amazon…

「まんが学特講 目からウロコの戦後まんが史/みなもと 太郎 大塚 英志」

世代的に自分は24年組やトキワ荘グループの後期ぐらいからしかマンガ史を体験していないんだけど、世代的には一回り弱上の大塚英志がさらに一回り上のみなもと太郎に聴く小説の挿絵、貸本、紙芝居、劇画からマンガにつながっていく話は非常におもしろかった…