精神療法家の仕事―面接と面接者/成田善弘

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目次
面接のはじまり
沈黙と言葉
治療者の介入
治療者の介入(共感・解釈・自己開示)
転移/逆転移と解釈
面接のおわり
短い面接について
精神療法家にとっての理論と経験
「書く」ことについて
治療者のメンタル・ヘルス
精神療法家のライフサイクル
私の「研究」をふり返って


《内容》  精神(心理)療法家の仕事といえば患者(クライエント)との面接であろう。しかし実は面接以前の仕事,面接をその周囲から支える仕事がたくさんある。本書では面接そのものについてももちろんふれるけれども,面接以前の,あるいは面接周辺の仕事にもできるだけふれてゆきたい。また精神療法という仕事のいわば道具でもある面接者自身についても考えてゆきたい。(著者序文より)
 雑誌(「臨床心理学」)連載時から好評を博した,著者最新の「精神療法・精神療法家論」待望の単行本化である。全編にわたり,現場で起こりうる具体的状況に即して,臨床家にとっての面接の重要性や精神療法面接の過程と技法についての著者の臨床的知見が解説される。また,精神療法家に何が求められているか,面接者自身のメンタル・ヘルス,ライフサイクルにもふれ,職業としての精神療法家の実情を明らかにしている。付章として「私の「研究」をふり返って」を収録した。すべての心の臨床家に多くの示唆を与えるであろう。    

 セラピーの中ではセラピストのほんのちょっとした動きが、クライアントにとって大きな意味を持つことがある。成田先生のこの本は、私たちが日々見すごしがちなものを具体的な例の中から照らし出してくれる。

 構造の話から始まったせいか、ロバート・ラングスの引用が印象に残っています。意図的な構造と非意図的な構造か。没投稿の復活に使えるかしら。

精神療法家の仕事―面接と面接者
精神療法家の仕事―面接と面接者成田 善弘

金剛出版 2003-04
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